正直、これ以上聞きたくなかった
滝沢先輩から真実を聞かされれば聞かされる程、瞬の美鈴先輩への気持ちの深さを思い知らされ
惨めになるばかりだ
滝沢先輩はなんでそんな事をわざわざ私に話しをするんだろう
何だか疲れた
本当は今すぐ眠りたい
薬…飲めばいつもよりは眠れるかな
そろそろ薬なくなるかな
また病院行かなきゃな
「……瀬…、…七瀬?」
「あ、ごめん……なさい」
「顔色悪いな、少し横になるか?」
大丈夫、って言う前に先輩に抱き抱えられてベッドの上に運ばれる
どうして滝沢先輩は私にこんなに構うのだろう
もう放っといてくれればいいのに…
どうして、そんな哀しそうな顔するの?
「滝沢先輩…は、なんで美鈴先輩と別れたの?」
ベッドのすぐ脇に寄り掛かるようにして座る滝沢先輩に問いかける
先輩は背中を向けたまま答えてはくれなかった
掠れゆく意識の中で
――お前の所為だよ…
と呟く声が聞こえた気がした

