「ごめん!」

屋上にトイレに行ってから走ってきたつもりだったのに、もう彼はいた。

「大丈夫」

「ありがと」

「今回はちゃんと素直にお礼言うのな」

「私だってお礼くらいは言うよ!」

「あれ??じゃあなんであの時…」

私は恥ずかしくなって下を向く。

「あ、あの時は、ただ緊張しちゃって…ほら、初めて話したでしょ?だから…」

「もういいよ」

かっこいい…
その笑った顔…

「ももか」

いきなり名前で呼ばれて、ドキッとする。
ドキドキ高鳴る心臓。
わかった。
私、恋してる。
一目惚れ…かな
でもなんか違う気がする。
積田君のその笑顔、好きだよ。

「あっ、ん?」

「好きだよ」

「えっ!?それは、その、どういう…」

「は?好きって、それしかねーだろ」

「それって…」

すると積田君は突然私にキスしてきた。

「こういう事。」

「私も好きだよ」

「ぜってー幸せにするから」

「うん」