「如月さん、来たわね!。早く席に着いて!!」

 「はい。遅くなってすみません。」

 私は“カタッ”と言う音をたて、席に着いた。

 「はい。それじゃあ、みんな揃ったので、転校生君を紹介しよう!」

 「キャー。さやちゃん先生、本当に転校生いるの?」

 「それが、本当なんだな~。さぁ、そろそろ来るころかな?」

 木下紗耶香先生がそう言うと、教室内が急に静まり返った。

その時、“コンコン”とドアをノックする音が教室内に響いた。

 「おぉ、きたきた。入っていいわよー。」 

 そして、ドアが開いたその瞬間、

 「キャー。ヤバいじゃん。ちょうイケメン!!」

 「あれはやばいって。もう芸能人レベル?だよ!!」

 と言う女子達の悲鳴で溢れかえった。

 私はなぜか、その顔に見覚えがあった。

 「はい。自己紹介して!」 

 「分かりました。霜月優真です。親の都合で転校して来ました。今日

  から、よろしくお願いします・・・後、このクラスに、如月さんって

  いますか?」