clover*


その頃、実はー・・・

「はっ?お前、今なんて・・・。」

「だーかーら!
洸の元カノと紗智が会ったんだって。」

葉月と電話をしていた

「何で紗智が、あいつの元カノと・・・。」

「病院で偶然、会って話があるって言われて
話したみたいだよ。」

「話ってなんだよ。」

「もう洸に会うなって言われたらしい。」

「紗智は、なんて?」

「何も言えなかったらしい。」

「はぁー・・・。女って、スゲーよな。
行動力があるというか何というか。」

「うん、確かに。それは言えてるかも。」

「え?何?」

「何でもない。それより、良いの?」

「何が?」

「実も行動しないとって事。」

「・・・何だよ、急に。」

「前にも言ったでしょ?
このままで良いのかって。」

「また、それかよ。
たくっ、お前もお節介だよなー。」

「何よ、人が心配してあげてるのに。」

「別に頼んでねーし。」

「何よ、その言い方!そんな事、言うなら
もう応援しないし後悔しても知らないから!
あーもう、切るから・・・じゃあね!」


葉月がそう言いながら
電話を切ろうとした瞬間ー・・・

「おい!ちょっと待てよ。」

実が慌てて言う

「・・・何?」

葉月が聞くと

「・・・・・・。」

実が黙ってしまった

「何、黙ってんの?
何か言いたい事があれば言いなよ?」

「・・・葉月。」

「何?」

「・・・ありがとな。」

「え?」

「だから!色々、ありがとな!」

「何よ、いきなり。実らしくない・・・。」

「何だよ。人がせっかく、お礼言ってんのに。」

「どうしたの?急に。」

「いやっ別に急ではねーよ。
俺はずっと、お前には感謝してんだよ。
いつも紗智の事で世話になってるし。
俺の事も紗智の事も応援してくれてさ。
ほんと、いつもありがとな。」

「何よ、それ。」

葉月がクスッと笑って言った

「・・・俺、頑張るから。」

「え?」

「俺さ、ずっと紗智や洸の事、見てて
もしも二人が付き合っても良いって思ってた。
ちゃんと二人を祝福しようって思った。
でも、やっぱり無理だわ。俺は紗智が好きだ。」

「・・・・・。」

「俺さ、もう紗智の幼馴染のままで
終わりたくねぇんだ。
もう見てるだけじゃ嫌なんだよ。
もう後悔とかしたくねーし諦めたくない。
だから俺も行動したいと思う。
その事は洸にも伝えた。」

「・・・そうなんだ。頑張れ。」

「おう。
お前が背中押してくれたおかげでもあるから。
ほんと、ありがとな。」

「もう分かったから。」

「お前も何かあったら言えよ?
俺に出来る事があれば何でもするからよ!」

「うん。ありがと。」

「じゃあー俺、明日、洸に会ってくるわ。
もう一度ちゃんと話したいからさ。」

「そっか。そこまで言うなら頑張りなよ!」

「ああ。ありがとな。じゃあな。」

実は、そう言うと電話を切った

「じゃあね。」

葉月も電話を切った

「・・・・・。」

葉月は携帯を握りしめ呟いた

「ありがとな・・・か。」