clover*



「どんな関係って・・・私は・・・。」


紗智は、さっきの勢いがなくなり
何て答えたらいいか分からなかった


そんな紗智に愛菜は


「洸と付き合ってるの?」

「違います!私達は、ただの友達で・・・」


紗智は自分で「友達」って言ったのに
何だか胸がチクっとした


「友達?私にはそうは見えなかったけど。」

「見えなかった?それって、どうゆう意味ですか?」


「・・・あなたと初めて会った時の
あなたの洸を見る目が好きな人を見てる目だった。
私には分かるの。それに・・・。」


愛菜は思い出していた


洸の病室に向かう時、洸の同級生の男子部員と
洸の親友が洸の病室から出てきて

愛菜が病室を覗くと

紗智達の姿があって

そのまま引き返した、あの日の事をー・・・


「それに?何ですか?」


「何でもない。
とにかく、あなたは洸の何なの?」


「何って・・・。」

「・・・そう言えば、ちゃんと自己紹介してなかったよね?
私は福原 愛菜。聞いてるかもしれないけど
私は洸の幼馴染で洸とは付き合ってたの。」

「!」

愛菜の口から付き合ってたと聞いて
紗智は激しく動揺した

最初から気付いてたし知ってたけど
改めて本人から聞くのは、やっぱり辛い紗智・・・


「あなたは?」

「私は・・・相沢 紗智です・・・。」

「洸とは何で知り合ったの?」

「洸とは実・・・私の幼馴染の男の子が
洸と友達で紹介してもらって知り合いました。」


「幼馴染?ああー初めて会った時あなたの隣に居た人ね。」


「はい。」


「で?何で今更、洸の前に現れたの?
洸が事故に遭って入院してから
一度も見舞いに来たことあった?」


「ないです。でも知らなかったんです!
洸が事故に遭って入院してた事。
あの日、再会して知ったんです。
後から洸が私達を心配させない為に
黙ってた事を知りました。」


「それだけかな?」

「え?」

「洸は、ほんとはあなた達を
そこまで大事に思ってなかったんじゃないの?」

「え?」

「だって本当に大事なら会いたいと思うはずだから。
たまたま再会したから仕方なく、そう言ったのよ。」


「洸は、そんな人じゃない!」

「あなたに洸の何が分かるの?!」

「!・・・洸は凄く優しくて
私達を大切に思ってくれました。
私達にとって洸は大切な存在なんです・・・!」


「大切な存在?・・・そんな簡単に言わないで。
私の方がどれだけ洸を大切に思ってるのに・・・。
私は!小さい頃から洸と一緒で
ずっと洸が好きだった。幼馴染という関係が邪魔して
なかなか気持ち伝えられなくて、やっと伝えられて
恋人同士になれた。凄く嬉しかった。
毎日、本当に幸せだった・・・。」


昔を思い出しながら話す愛菜に

「だったら何で別れたんですか?!」

紗智が聞いた

「!」

「そんなに好きなら何で振ったんですか?
何で洸を傷付けたんですか?
洸は・・・あなたが好きだったのに!」

「あなたに関係ないでしょ?!」

「関係あります・・・。」

「え?」

「私は・・・洸が傷ついてる姿を見たくないんです。
きっと今でも傷ついてると思うから。
これ以上、洸には傷ついてほしくないんです。」

紗智は、そう言うとうつむいてしまった

「・・・そんな事、分かってる。
私が洸を傷付けてしまった事ぐらい
あなたに言われなくても分かってる。
私は後悔してるの。洸を振ってしまった事。」

「愛菜さん・・・。」


愛菜は表情が硬くなり話し始めたー・・・