その頃、紗智は一人、部屋で考えていた
洸の事、葉月に言われた事
私は、あの時・・・
洸に好きって言おうとしたんだー
洸の気持ちを聞いて
何だか凄く嬉しくて胸がギュッとなって
思わず洸を抱きしめたくなった
支えたいとか力になりたいとか
そんな気持ちより
好きだって思った
もし、あの時
洸に好きだと言ったら洸はどうしたかな?
やっぱり困るよね
なんて言っていいか分からないよね
好きじゃないとか嫌いとか
他に好きな人が居るとか言われたら・・・
そう考えると怖いし辛いし悲しい
半年間、会えなかった時よりも
何倍も何十倍も嫌だし辛いし悲しい
だって二度と洸と会えなくなる
話せなくなる
友達では居られない
そう考えたら好きだなんて言えない
伝えるのが怖い
人を好きになるって
人に気持ちを伝えるって
どんなに勇気がいるか
どんなに怖い事か
初めて知ったー・・・
私には、そんな勇気があるの?
今は私にはないよ
ずっと洸に伝えたいって思ってた
けど、そんなに甘くはないんだ
恋愛って恋って人を好きになるって
楽しい事だけじゃない
辛い事もいっぱいある
今の私の恋は辛い事の方が多い気がする
私、どうしたらいいんだろう・・・
紗智は初めての恋に自信を無くしていたー
