「え?洸に?!」
洸の病室を出た紗智は
急いで葉月に電話をして
さっきの出来事を話したー・・・
「うん。好きって言いそうになった。
絶対、洸に変だと思われたよね・・・。」
紗智が落ち込んでると
「何だー言えばよかったのに。」
葉月は何だか冷めた反応
「何、言ってんの?!
そんな事、出来るわけないじゃん!
再会したばっかだし
友達からって決めたのに・・・!」
「とっさに出る言葉って本心でしょ?
だったら紗智は洸が好きなんだよ。
もう素直になっちゃいなよ。
隠してたって辛いだけじゃん。
気持ち伝えなくても想ってるだけでも
良いんじゃないの?」
「葉月ー・・・。」
「紗智。分かってる?
紗智にとって洸は初恋なんでしょ?
初めて好きになったんでしょ?」
「う、うん・・・。」
「だったら、その気持ち大事にしなきゃ。
それに諦めたらもったいないよ。
気持ち伝えるまでは頑張らなきゃ。
そうじゃないと後悔するだけだよ。」
「葉月・・・。」
「頑張れ。応援するから。」
「ありがとう。」
「じゃあー切るね?」
「ごめん!バイトだったんだよね?!
今、休憩中?」
「あー・・・。うん。
もうすぐ休憩終わるから切るね。
また連絡する。バイバイ!」
葉月は、そう言うと電話を切った
「・・・今の聞こえた?」
葉月の目の前には
複雑な表情をして呆然とする実が居た
葉月と実は行きつけのファミレスに居た・・・
「紗智に悪いけど・・・
紗智は洸が好きな事は気付いてたでしょ?」
「ああ。気付いてるよ。ずっと前から。」
実は、そう言うとジュースを飲んだ
「私も気づいてたよ。ずっと前から。
実が中学の時から紗智が好きだって事。」
葉月が冷静な表情で言うと
「ぶっ!」
実は葉月の言葉に動揺してしまい
ジュースを吹き出してしまった・・・
「もー汚いなー!」
「ばっ・・・!そんなんじゃねーよっ!」
「いつまで隠すつもり?
バレバレなんだけど。実は分かりやすいから。」
「・・・だから、そんなんじゃ・・・。」
「このまま、ずっと幼馴染のままでいいの?」
「!」
「聞いてたでしょ?私が紗智に言った事。
あれ、実にも言える事だから。
言わなきゃ伝わらないんだよ。
実、ほんとにこのままでいいの?」
「・・・・・。」
「私は、紗智の親友だから
紗智を応援したいと思ってる。
私が背中を押せば紗智は、いつか洸に告るかも。
それに洸だって紗智の事まだ好きかもしれない。」
「・・・そんなの言われなくても分かってる。
俺は、ずっと紗智を側で見てきたから。
紗智が洸を好きなのは今でも変わらない。
洸だって・・・俺には分かるんだよ。」
「・・・やっと認めたね。」
「え?」
「私には隠さなくていいよ。
嘘つかなくてもいい。素直になりなよ。
実だって好きになっていいんだよ。
自分の気持ち隠す必要なんてないんだよ。
私だって紗智と実を中学の時から見てるんだし。」
「葉月。」
「これからどうするかは実次第だから
これ以上は私は何も言わない。
でも人の事より、まずは自分の気持ちと向き合いなよ。」
「・・・・・。」
「・・・じゃあ私、先に帰るわー。」
葉月は、そう言うと財布から
自分の分のドリンクバー代をテーブルに置き
席を立ったー
「俺、金払うよ。」
実が言うと
「いいから。じゃあね。」
葉月は、その場から離れた・・・
一人になった実は一人、考え込んだ
