しばらく四人は
和気あいあいと話すとー・・・
「わりぃー。
俺これから用事あるから帰るわ。」
急に実が言った
「え?用事って?」
紗智が聞くと
「あー!私も、これからバイトだー!」
葉月も慌てた様子で言った
「え?葉月、今日バイトないって・・・。」
紗智が聞くが
「ごめん紗智!バイトだったの忘れてた!
だからもう帰るね?行こう!実!」
葉月が言うと
「じゃあー帰るわ。またな。」
実が言った
すると紗智がー
「じゃあ・・・私も・・・。」
紗智がテーブルに置いた
カバンを取ろうとすると
「紗智。」
洸が紗智に話しかけた
「何?」
紗智が振り返り言った
「・・・この後、用事がないなら
もう少し話さない?」
洸が真剣な顔をして言った
「え・・・?」
紗智が驚いているとー
「紗智、そうしろよ。俺ら帰るし。」
実が言う
「で、でも・・・。」
紗智が戸惑っていると
「紗智!・・・話しな。」
葉月は紗智の背中を押すように言った
「うん。」
紗智は実、葉月に背中を押されー
「分かった。話そう、洸。」
洸に言った
「うん。」
洸がニコッと笑った
「じゃあーまたな!洸。また来るわ。」
「バイバイ!」
実と葉月は、そう言うと
病室を出たー
「・・・実、用事なんかないんでしょ?」
葉月が小声で実に言った
「は?!・・・あるよ。」
実が慌てて言う
「・・・嘘。二人っきりにさせたんでしょ?
実の考えてる事はすぐ分かるよ。
多分、洸も気づいてると思うけど。」
「え?!」
「紗智は鈍感だし鈍いから気付いてないけど。
まぁー紗智らしくて可愛いけど。」
「・・・・・。」
「ほんと、こーゆう時はお人よしだよねー。」
「うるせーよ。お前もバイトとか嘘だろ?」
「うん。二人っきりにさせたかった。」
「やっぱり。」
「でも私は本心で、そうさせたかったけど
実は違うじゃん。」
「え・・・?」
「実は本心じゃないでしょ?
そんなんじゃ、このまま後悔するだけだよ。
言ったでしょ?紗智は鈍感だし鈍いって。」
「・・・・・。」
葉月の言葉に実は何も答えられなかったー
足を止め振り返り洸の病室を見た
実の本心は複雑な思いでいっぱいだった
そんな実の姿に葉月はー
「・・・あんたもだけど。」
そう呟いた
葉月の、この言葉の意味とはー・・・
そして実の紗智への想いはー・・・
