clover*



三人は、ある所へ向かったー

そこは・・・


「洸!来たぞ!」

実がドアを開け言った

そこは洸の病室


「・・・たく、うるせーよ。」

洸がベットの中で本を読みながら言った


紗智は、まだ信じられないでいた


この間まで自分達と距離を置いて
心を閉ざしていた洸の姿はなく


目の前で笑って笑顔の洸が居る


それは半年前の洸の姿と同じだ

紗智がぼーっとしていると・・・


「・・・紗智?」


洸が紗智に声をかけた

「!ごめん!何?」

「いやっ・・・ぼーっとしてるから。
どうした?大丈夫?」

洸が心配そうな顔をして言った

「え?なっ・・・何でもない!」

紗智が慌てて言った

「そうなの?」

洸が言うと

「紗智ー!
もしかして洸に見とれてたんじゃない?」

葉月がニヤニヤしながら言う

「ちょっ・・・葉月!何言ってんの?!
ち・・・違うよ!」

紗智が慌てて否定すると

「ぶっ・・・!」

洸が笑った

「え?洸?」

紗智が言うと

「紗智が慌てて否定してんの面白くてさ・・・。」

洸が笑いながら言う

洸がお腹を抱えて涙目になりながら爆笑している姿に

紗智、実、葉月は何だか嬉しかった


「お前、笑いすぎだから。」

実が洸の頭を軽く叩いた

「え?あっ!ごめん!紗智!」

洸が慌てて紗智に謝った

「・・・・いいよ。許す。」

紗智が洸に言った

「ほんと?」

「うん・・・。
だって洸の笑顔が見れたから。」

紗智は少し緊張しながら言った


「紗智・・・。ありがとう!」

洸はニコッと笑って言った

紗智は、その笑顔にドキッとしながらも

本当に洸の笑顔を
取り戻すことが出来た安心感と

胸の奥がキュッとした気持ちでいっぱいだった・・・


「で?最近はどう?」

実が洸に聞いた

「最近?何もないよ。
毎日、病院に居ると暇でさ。実達は?」

「俺らは今日で学校終わり。
明日から夏休み。まぁー俺は最後の大会があるから
それまで毎日、部活だけど。」

「そっか。それが終われば引退か。頑張れ。」

「おう。」

「葉月は?」

「私は夏休み中はバイト。
でも受験生だから塾に通うよー。
紗智と夏期講習も受けるし。まじでヤバイからさー。」


「そうなの?もう受験かー。早いね。
でも今から頑張れば大丈夫だよ。頑張れ。」

「ありがとー。」

「紗智は?」

「私?私は将来、何がしたいのか
何になりたいのか分からない。夢が見つからない。」

「夢?」

「うん。私、何も取柄とかないから・・・
どうしたらいいのか分からなくて。」

「そっかー。
紗智にしか出来ない事があるんじゃない?」

「私にしか出来ない事?」

「うん。それが見つかれば夢も出来るし
進みたい道とかも見つかるんじゃない?
焦って考えても分からないし見つかんないんだし
もっと気持ちリラックスして考えてみたら?
大丈夫。紗智なら見つかるよ。」

洸は優しく言った

「うん。分かった。もう少し考えてみる。
ありがとう。」

紗智は洸の言葉に気持ちが楽になった


洸は、いつも優しい言葉をかけてくれる

洸の言葉には安心感があった・・・