clover*


洸の病室を出て病院を出た三人


「・・・久しぶりに見たな。洸の笑顔。」

実がボソッと呟いた

「そー言えば、そうだねー。」

葉月が答えた

「うん。」

そして紗智も・・・


「今日、洸に会えて良かったな。
これからは、ずっと会えるな!」


「そうだよ!
これでやっと四人、揃ったね!」


喜ぶ実と葉月

「・・・・・。」

紗智だけ何だか複雑な表情をしていたー


「紗智?どうしたの?」

葉月が聞く

「え?」

「紗智が一番、嬉しいでしょ?
洸に会えるんだから。なのに何で暗いの?」


「暗くなんてないよ!嬉しいよ!」

紗智が言った

「?・・・それなら良いけど・・・。」

「・・・・・。」

紗智の言葉を信じるしかないと思った葉月

そして紗智の様子がおかしいと思う実


そんな二人の隣で

本当の気持ちを言えなかった紗智ー・・・


洸と話して自分達の気持ちと
洸の気持ちを知る事が出来た


半年前の関係以上に
私達の関係は深まった気がしたんだー


今日から
洸と「友達」としてスタートするんだ

そう思ったら何だか少し
胸がチクッとした


私は洸を「好きな人」から
「友達」として見ないといけないのかなぁ?


自分でそう決めたはずなのに

凄く胸が苦しかった

洸を好きになっちゃいけないのかなぁ?


そう思ってしまったのは


さっき洸の病室で
洸の元カノの愛菜さんの話が出た時・・・

自分のせいで愛菜さんが利用され
傷付けられた事に対して

洸の怒りに震える表情と姿


あの時、私の胸が少しズキッとしたんだ


そして愛菜さんに凄く嫉妬してしまった

羨ましいなって思った


好きな人を侮辱されたり傷付けられたら
誰だって怒るし許せないよね

分かってる そんなことくらい


でも・・・何だか凄く嫌だったんだ


洸は、もしかしたら・・・
愛菜さんの事が好きなのかもしれない


忘れられないのかもしれない


洸は愛菜さんが今でも好きなの?


愛菜さんは洸を今でも好きなの?



そんな事ばかり考えてしまう自分が嫌になる反面、


改めて洸に対する自分の気持ちを自覚してしまった


やっぱり私は洸が好きなんだー・・・



紗智は病院に背を向けて歩いていた足を止め


振り返って洸の病室の窓を見たー・・・


それは、どんな思いで見ていたかなんて
自分でも分からなかった


ただ、この先、洸にどうやって
接したらいいか分からなくなっていた紗智だったー・・・