「そんな奴、殴る事ないよ。」
そう言いながら男の子は
病室に入って来た
「てめぇ!」
男の子の発言にムカついた男子は
殴りかかろうとするとー
「お前も退学になるけどいいの?」
実が男子の腕を強く握りしめ言った
「・・・くっ!」
男子は、その言葉を聞きおとなしくなった
すると男の子は洸に近づき
少し緊張した顔で気まずそうにしていた
「・・・・・。」
そして洸も急に現れた親友の姿に
驚きと気まずそうな顔をして黙ってしまった
病室では気まずい雰囲気になっていたー
するとー
「何だよ。今更。何の用?」
洸が男の子と目を合わせず言った
「・・・・・。」
男の子は何て言っていいか分からない様子で
黙ったままー
「・・・黙るくらいなら帰ってくれる?
俺、お前らの顔なんて二度と見たくないから。」
洸は今までの怒りをぶつけるように冷たく言った
「何だよ、それ?やっぱお前は気にくわねーわ。」
男子が洸に近づき、嫌味ったらしく言ってきた
「てめぇー、いい加減に・・・」
実が男子に言うと
「実。平気だから。話しさせて。」
洸が実に言った
「洸・・・分かった。」
実は洸達から離れ紗智と葉月が居る
病室のドアに移動した
「で?俺の何が気にくわないの?」
洸が冷静な顔で言う
「お前のそーいう所だよ。
周りにチヤホヤされていい気になりやがって
ムカつくんだよ!バスケだって
俺の方が上手いのに何でお前ばっか・・・!」
「けど・・・あの事故で、お前が居なくなって
俺がレギュラーに選ばれてすげー嬉しかった。
けど、それはお前の代わりでしかない。
そう思ったんだ。そしたら余計にお前が憎くなった。」
そう言うと男子は洸に更に近づき言った
「だから、お前の女を物にして
お前が傷つく姿が見たかったんだ。」
「・・・女?それ、どーいう意味だよ?」
「あいつだよ、愛菜だっけ?あいつに告って
俺の物にしたかったんだよ。」
「何だよ、それ。
お前、愛菜の事、惚れてたんじゃねーのかよ?
・・・本気じゃなかったのかよ?」
「はっ?本気なわけないだろ?
誰が、あんな女を好きになるかよ?
お前の元カノって聞いて
しかも、お前あの女に未練あったんだろ?
惚れたふりして女に近づけば
お前の悔しがる顔が見れて面白くてよー。」
「・・・・・。」
洸は男子の発言に我慢して黙って聞く
「お前の反応が面白くて女に告ったら
まだ、お前が忘れられないとか言うから
すげームカついて。
もう面倒だったし、つまんねーから
あの女を物にするのはやめたんだよね。」
「・・・じゃあ愛菜は俺のせいで
巻き込まれたって事かよ?」
洸は小さな声で呟くように言った
「でもさーお前もお前で未練たらたらで
見苦しいけど、あの女も女だよなー。」
「・・・何だと?」
「だって確かに顔は可愛いしスタイル良いし
彼女だったら自慢出来るし良いけどよー。
性格悪いし未練たらたらとか重いし引くわ。
その相手が、お前とか余計に引く。」
「!」
「それによーお前のダチもダチだよなー?
何が半年間の洸の気持ち考えろよ!だよ。
知らねーよ。知りたくもねーよ!
今時、友達?親友?友情?絆?
・・・はっ!マジできめーんだよっ!」
「・・・・・!」
ついに洸が我慢の限界が切れ・・・
「てめーいい加減にっ・・・!!」
洸が、そう言うとー
「いい加減にしろよ!!」
洸の親友、そして実の友達である
男の子が叫んだー
