clover*





「はぁー間に合って良かった。」

実は、そう言うと
洸の腕を掴んだ手を離した

病室の外では紗智と葉月が
息を切らしながら心配そうに見ていたー


「実、何で・・・。」


洸が聞くと


「お前が心配だからに決まってるだろ。」

「え?」

洸と実の後ろに居た男子が


「てめー誰だよ。邪魔すんなよ!」

実の肩を掴み言った


すると実が

「きたねぇー手で触んじゃねーよ。」


「はっ?・・・お前、何て言った?」

実は自分の肩に乗った手を払いのけ
振り返り言った


「だから!きたねぇー手で触んじゃねぇよ!」


「てめぇ!」

男子が殴りかかろうとするとー

実は、その手を掴み、こう言った


「殴りたければ殴れば?
そしたら、お前は試合にも出れねーし
退学だけどよ。」


「・・・・・!」

「それに、お前に殴られても
痛くも痒くもねぇーんだよ。
お前らに殴られ傷付けられた洸に比べたらな。
何度、殴られても足りねーくらいにな。」


「・・・実。」


「てめぇー!洸を、よくも傷付けてくれたな。
俺のダチが洸の事故は誰のせいでもないって
言ったけど俺は違うと思う。
お前らみたいな腐った感情のせいで
洸を傷つけやがって許せねーんだよ!」

「はぁ?事故は、俺らのせいじゃないし。」

「事故があってもなくても同じだよ!
洸を傷付けたこと自体が許せねーって
言ってんだよ!」


「そんなの、お前に関係あんのかよ?
これは俺や洸の問題だろ?
部外者が口出ししてんじゃねーよ!」


「関係あんだよ!
お前に分かるか?俺らがどんな思いで
この半年間、過ごしてきたか。
ダチだと思っていた奴と連絡取れなくなって
会いたくても話したくても
それが出来なくなった俺らの気持ちを
お前らに分かるのかよ!
お前らが俺らの関係を壊したんだよ!」


「バカじゃねーの。
お前の話なんか興味ねーし
聞きたくもねーんだよ。」

「あ?」

「俺は、俺らはただ、ずっとこいつが嫌いで
ずっと憎かった。
事故の時、最初は怖くて逃げたけど
今は何とも思わねー。
むしろ、ざまーみろって感じだよ!」


男子が笑いながら言った

すると実が切れてしまいー・・・


「てめぇー・・・!!」


男子に殴りかかろうとした


「やめろ!実!」

洸が叫んだー・・・


すると、その瞬間ー


「やめろ!四宮・・・!」



誰かが叫んだー


その声がする方を洸と実が見ると・・・


「お前、何で・・・?」


洸が驚いた表情で言った


病室のドアの所に立っていたのはー


洸の親友、実の友達の男の子だった・・・