洸の過去が知りたくて
紗智、実、葉月は
洸の通う高校に行った
そこで偶然、
洸と同じバスケ部員である男子生徒達の
会話を聞いてしまった・・・
洸の半年前の出来事を知る人物ー
洸の通う高校のバスケ部員で
実の友達と会った
四人は近くの公園に行った
「洸に何があったのか教えろよ。」
実が言った
「・・・・・。」
実の友達は黙ったままー
「黙ってねぇーで何とか言えよ!」
「実!落ち着いて!
・・・お願い。洸の事、教えて?」
葉月が言う
「お願いします!」
紗智が頭を下げて言う
三人の気持ちが伝わったのか
実の友達が話し始めた・・・
「俺と洸は中学からの友達で
高校も一緒になって
中学から続けてたバスケ部に入ったんだ。」
「洸、バスケがほんと上手くて一年の時から
試合に出てて先輩や先生からも期待されてて
あいつが試合に出ると必ず勝つんだ。
そんくらい洸の存在が大きくて欠かせなくて。」
「バスケだけじゃなくて勉強も出来るし
カッコイイし優しいし
女子だけじゃなく男子からも人気あって
俺にとって洸は憧れだったし尊敬もしてたし
親友と呼べる存在だったー。」
「けど、そんな洸を嫌う奴が居たんだ。
同級生のバスケ部員の奴ら。
洸の人気やバスケの実力とか
色々、嫉妬してたみたいでさ・・・。」
「部員の一人が愛菜に駅で一目ぼれして
好きになったんだけど・・・
告白して振られたんだ。
しかも愛菜が洸の元カノって知って
部員の奴らが余計に洸に嫉妬して・・・。」
「何それ?!洸、何も悪くないじゃん!」
葉月が話の途中に割って入ってきた
「葉月!黙れ!それで?」
実が言った
「・・・半年前、洸以外のバスケ部員で
遊びに行ったんだ。その帰りに
洸と愛菜が二人で居るところを
目撃したんだ。」
「それを見た愛菜に振られた奴が
洸に殴りかかったんだ。
そいつが愛菜にしつこく
付き合って!とか言い始めて・・・。」
「怖がる愛菜を洸が必死に守ってて
そしたら、また洸を殴ったんだ。
それを俺らが止めようとした。
その時、あいつの手が俺に当たって
道路に倒れたんだ。
俺、足を挫いちゃって動けなくて・・・。
そしたら前から車が来て
俺、動けないし恐怖で目をつぶったんだ。
洸が俺を助けてくれたんだ。
俺が目を開けると目の前に洸が倒れてて・・・」
「洸は足を痛そうに抑えてて
急いで救急車呼んだ。
気付いたら他の部員の奴らが居なくて
たぶん逃げたんだと思う。
俺と愛菜は病院に行った。」
「命に別状はないけど足を骨折したらしくて
全治数か月って聞いた。
俺のせいで洸は怪我をした。
俺、洸に会わす顔がなくて
洸に会うのが怖くて、見舞いにも行かなかった。
あの事故から一度も会ってない。」
「洸が学校を休んで部活にも出れなくなって
ついには部活を辞める事になって・・・
俺、どうしたらいいか分からないんだ・・・。」
「・・・・・。」
実の友達の話を聞いて
紗智、実、葉月はショックで言葉が出ないー
ただ言える事は洸は
友達を命がけで助けたんだ
大好きなバスケが出来なくなった
それがどんなに辛い事か・・・
気付いたら紗智と葉月の目からは
涙が溢れたー
