clover*




その頃、紗智は葉月の家の部屋に居たー


「紗智、ジュース。」

葉月はコップに入ったジュースを
テーブルに置いた

「ありがとう・・・。」

紗智はジュースを一口飲んだ

「どう?少しは落ち着いた?」

葉月は紗智に聞いた

「・・・・・。」

紗智は頷いた

「で?何かあった?
実と喧嘩でもしたのー?」

「違うの・・・。会ったの。」

「会ったって・・・誰?」

「洸。」

「・・・洸?!」

「うん。」

「どこで?!」

「四宮病院。」

「病院って・・・洸、入院してるの?!」

「そうみたい。車イスに乗ってた。」

「・・・そういえば怪我したって実が前に言ってたよね。」

「うん・・・。」

洸がバスケ部を休んでた理由が
怪我をしたからとは聞いていたー

「それで?話したの?」

「ううん。・・・知らないふりされた。」

「え?」

「知らないふりっていうか
もしかしたら忘れちゃったのかもしれない。」

「忘れるって・・・たった半年で?
そんな事ありえないでしょ。」

「だったら何?!洸は何であんな態度とったの?」

「紗智・・・。」

「ごめん。でも信じられなくて。
あんなに優しかった洸が目も合わせてくれなくて
私の前から今すぐにでも離れたい感じだった・・・!」

「・・・・・。」

「一緒に居た人に誰か聞かれても答えないし・・・。」

「一緒に居た人?」

「・・・女の子。制服着てたから高校生で私達ぐらいの。」

「え?女?!まさか・・・彼女?」

「・・・・・。」

「ごめん!友達かもしれないよね!」

「彼女だよ。」

「え?」

「だって凄く仲良さそうに見えたし・・・。」

「紗智・・・。」

「二人の姿を見てたら凄く胸が苦しくて・・・。
その場から逃げちゃったんだ。変だよね私。」

「そんな事ない!
紗智、それは嫉妬だよ!紗智は二人を見て嫉妬したの!」

「嫉妬?」

「そう!好きなんだから仕方ないよ!
それが恋なんだよ。胸が苦しいのだって好きだからなんだよ?」

「恋・・・好きだから?
私、まだ洸が好きなんだ・・・。
あんなに忘れようとしてたのに。
でも忘れられなくて。自分の気持ちを
伝えようとは思ったけど・・・。」

「今も紗智は洸が好きなんでしょ?」

「え?」

「違う?」

「・・・好き。私、洸が好き。」

「だったら伝えようよ?その気持ち。」

「え?」

「伝えてもないのに諦めたりしたらダメだよ!」

「葉月・・・。」

「明日さ病院に行って洸と話そうよ?
その時に自分の気持ち伝えよう!
私も一緒に病院、行くからさ!ねっ?」

「・・・洸、会ってくれるかな?」

「大丈夫だよ!今日は突然の再会だったから
洸も戸惑ってただけかもよ?
明日ちゃんと話せば昔の洸に戻るかもしれないし。」

「・・・でも。」

「ね?紗智。」

「・・・うん、分かった。話してみる。」

紗智は葉月の言葉に
もう一度、洸に会う事にしたー