花火大会から・・・一か月
夏休みが終わって二学期が始まっていた
「紗智-!」
紗智が振り向くと葉月が手を振りながら
走ってきた
「葉月、おはよう。」
「おはよー。今日も暑いね。」
「ねー。」
「もうすぐ中間だねー。最悪!
時間たつの早いよねー!夏休みに戻りたい!」
「あはは。そうだね。」
紗智は、ふと花火大会の時を思い出していた
洸とは、あれから連絡もしてないし会っていない
「そういえば洸と連絡取ってる?」
「え?」
「花火大会の後から会ってないんだよね?」
「うん。もうすぐ中間だし洸も忙しいと思うし
何て連絡したらいいか分からなくて・・・。」
「えー!何で?普通に連絡すればいいじゃん!
元気?ぐらいは聞いても良いと思うよ!」
「そうかな?」
「洸も紗智からの連絡、待ってるかもしれないよ?
洸も人が良いから紗智に遠慮して連絡しないのかも。」
「・・・・・。」
花火大会の時、洸が二人で会おうって言ってくれて
凄く嬉しかった
次は、いつ会えるんだろうって思ってたけど
けど、そんな事、何だか恥ずかしくて聞けなかった
あれから一か月が過ぎてしまった
その日の放課後ー
「じゃあ紗智ーちょっと職員室、寄ってくるから
ちょっと待ってて!」
「うん!分かった!」
葉月は教室を出て行った
一人、教室に残った紗智は携帯を取り出し
携帯を見つめていた
するとー
「紗智?」
紗智に声をかけたのは
「実。」
実は教室に入り自分のロッカーを開けた
「実、今から部活?」
「おう。明日からテスト期間で部活ないからなー。」
「そっか。」
「紗智は?」
「葉月が職員室に用があって待ってるの。」
「そっか。じゃあな。」
実が教室を出ようとするとー
「ねえ、実!」
紗智が実に声をかけた
「何?」
「あのさー最近、洸と連絡取ってる?」
「洸?あーしてないわ。紗智は?」
「うん。してない・・・。」
「・・・悩んでないで、お前の方からしたら?
洸も喜ぶんじゃない?」
「迷惑じゃないかな?」
「洸は、そんな事、思うような奴じゃないだろ?」
「そうだけど・・・。」
「まぁー頑張れよ。」
実は笑顔でそう言うと教室を出て体育館へと向かった
紗智は、また一人になると携帯を見た
携帯画面では洸の連絡先の画面を開いた
電話をかけようか
電話だと緊張するしメールをするか
それともLINEをするか・・・
紗智が悩んでいると
「紗智ー!」
「!」
職員室から戻ってきた葉月が声をかけてきた
「葉月。」
「どうしたの?」
「ううん。何でもない!」
「そう?お待たせ!帰ろう!」
「うん!帰ろう。」
紗智は、そう言うと携帯をポケットにしまった
二人は教室を出て帰って行ったー
結局、紗智はこの日も洸に連絡しなかった
この時、勇気を出して洸に連絡していたら
何かが変わってたかもしれない
そんな事を半年後の紗智は
思い後悔する事になるなんてー
