紗智が教室に戻ると
実と葉月が紗智に気付き声をかけてきたー。
「紗智、また中庭に居たんでしょ?」
葉月が、そう聞くと紗智が答えた
「……うん。」
「そっか。返信は?」
紗智は携帯を出し確認する
「まだ。既読にもなってない。
今までのメッセージも既読になってないし。」
紗智は、また携帯をポケットに入れた
「もしかしたら携帯が壊れたか変えたのかもよ?」
そうフォローする葉月に紗智は
「……うん。」
寂しそうに、そう答えた
「もう諦めろよ。」
「!」
実が、そう二人に言った
「実!あんた、そんな言い方…!」
葉月が紗智を気遣いながら怒る
「だって半年だぜ?連絡取れなくなって。」
実は珍しく冷たい言い方をする
それに対して紗智は上手く返す言葉が見つからない
「……………。」
「紗智、実の言う事なんて気にしないで?
大丈夫だから。いつか連絡来るから!ねっ?」
葉月が慌てて紗智を励ますと紗智は
「うん、ありがと。」
そんな二人を実は見てみたー。
キーンコーン、カーンコーン♪~
「あっ、授業が始まる!じゃあ紗智。
私達、席に戻るね。」
「うん。」
実と葉月が席に戻りながら話す
「…ねぇ。何で、あんな言い方したのよ。
紗智が余計に落ち込むでしょ!」
「仕方ねぇーだろ。ああ言わないと
諦めつかないだろ?このままの状態が続いた方が
あいつが余計に落ち込むに決まってる。」
「そうだけど……。」
「……………。」
紗智は椅子に座ると思い出していたー。
そう、それは今から一年前に出会った人。
紗智にとったら初恋の相手だったー
相馬 洸(そうま こう)を。
