自然と紗智と洸は隣に並んで歩いていた
前で楽しそうに話す実と葉月
それを見て気持ちが和む紗智
すると洸が
「紗智。」
「何?」
「あのさー夏休みが終わって落ち着いたら
会えないかなぁ?」
「いいよ。じゃあー二人にも聞いて・・・」
紗智が前を歩く二人に話しかけようとすると
「待って!」
洸は紗智の肩を掴んで止めた
「えっ・・・?」
「四人じゃなくて・・・二人で会わない?」
「二人で?」
「うん。」
「・・・分かった。良いよ。」
紗智は恥ずかしそうに言った
「ほんと?その時、ちゃんと言うからさ。
さっき紗智に話したかった事。」
「ほんとに?今はダメなの?」
「ダメ。二人の時に話すよ。」
「気になるけど・・・分かった!」
そんな話をしていると
あっという間に駅に着いていた
隣町に住む洸とは駅で別れる事になる
紗智は急に何だか寂しい気持ちになってしまい
黙ってしまった
そんな紗智に気づいているのかいないのか
「じゃあーまたね。今日は、ありがとう。
楽しかった。」
洸が笑顔で言った
「おーまたな!また遊ぼうぜ!」
「バイバイ!」
実と葉月が言った
洸はチラッと紗智を見て
「紗智、またね。」
洸が笑顔で紗智に話しかけた
洸の笑顔を見た紗智も
「うん。またね。」
笑顔で言った
洸は頷くと紗智に近づき、こう話しかけた
「あのさ、紗智はクローバーの花言葉って知ってる?」
「えっ?花言葉?」
紗智が聞くと
「いやっ、やっぱ何でもない。じゃあね!
また連絡する。」
「うん。気を付けて。」
「うん。紗智達も。」
洸は、そう言うと駅の改札へと向かった
三人は洸の姿を見えなくなるまで見送った
「クローバーの花言葉・・・?」
紗智は洸の言葉が気になったー
洸と交わした最後の言葉になった
そして洸と会う最後となってしまった
楽しい思い出となるはずの花火大会が
悲しい思い出となってしまうなんて
この時は思いもしなかったー
