clover*


「ここが紗智達の教室?」

洸が教室をキョロキョロしながら言うと

「うん!」

紗智は笑顔で答えた

「ちなみに私は、ここの席!」

葉月が真ん中の一番後ろの席に座った

「俺は、その隣。」

実が隣の席に座る

「そっか。実と葉月は名字が「し」だもんね。
じゃあー名前の順なんだ。」

洸が実と葉月の前の席に腰かけながら言うと

「そう。一学期は名前の順だったの!
二学期になったら席替えだってー。」

葉月が言うと

「やっと、こいつの隣から離れられる-!」

実が葉月を指差しながら言う

「はぁ?こっちのセリフだから!」

葉月が言い返す

「ははっ。あっ!じゃあー紗智は席どこ?
名字「あ」だから一番前?」

洸が紗智に言うと

「ううん。私は、ここ。」

紗智は自分の席に移動した

「廊下側の一番後ろ?」

洸が言うと

「うん。最初は一番前だったんだけど
ここの席だった子が目が悪くて交換したの。」

紗智は、そう言いながら席に座った

「そうなんだ。」

洸が言った

「うちら三人とも一番後ろで結構、近いでしょ?」

嬉しそうに言う葉月

「はぁー何がそんなに嬉しいんだよ。」

葉月をバカにする実

「私、ここ好きだなー二人と近いし。」

紗智も嬉しそうに言った

「・・・・・。」

そんな三人の会話を聞いた洸は羨ましそうな顔をした

「あーあ。いいなー。」

「洸?」

「俺も、みんなと同じ高校が良かったなー。」

洸は、そう言いながら紗智の隣の席に座って
紗智の方を見ながら、こう言った

「こんな感じで紗智達と居られるじゃん?」

「!」

紗智は洸の言葉と笑顔にドキッとしたー


すると、廊下から誰かの足音が聞こえたー

「やべっ!誰か来る!逃げるぞ!」

実が足音に気付き三人に言った

「!!」

三人は実の言葉に動揺したー

四人がイスから立ち上がる音が鳴り響き
廊下に居た警備員に気付かれてしまった

「?!・・・誰か居るのか?!」

警備員が紗智達の居る教室に近づいてくる

「やべー!早く逃げるぞ!」

実の言葉に四人は教室を出て、すぐ近くの
非常口のドアを開けて外へ出た

四人の姿を見た警備員が後を追いかけてきたー

「このまま、みんな捕まる!二手に分かれるぞ!」

「うん!」

実の言葉に四人は二手に分かれて逃げた