花火会場から歩いて十分
すっかり辺りは暗くなっていた
「うわーこの時間の道って結構、怖くね?」
「あー花火の音が聞こえるー!
花火、見たかったなー。」
「は?お前が学校、行きたいって言ったんだろ?」
「うるさい!見たいもんは見たいの!」
文句を言う葉月と呆れる実に
「あっ!中庭からなら花火、見れるかもよ?」
紗智が言った
「中庭って?」
洸が紗智に聞いた
「校舎と体育館の間に中庭があって、
そこが私たちのお気に入りの場所なんだ。」
「へぇーそうなんだ。行ってみたいな!」
洸が言うと
「行こう!」
紗智が言った
「てか中庭よりも教室の方が見れるんじゃね?」
「教室って・・・校舎の中も侵入するの?!」
実の言葉に驚く葉月
「侵入って・・・この時間なら先生も居るし
少しぐらい教室に行っても平気だろ?
もし見つかったら忘れ物したって言えば大丈夫だって!」
実が余裕そうな顔をして言った
「でも大丈夫かなぁ?ドキドキしてきた・・・。」
紗智が不安そうに言うと
「大丈夫だよ、紗智。行こう?」
洸が優しく紗智に言った
「・・・うん!」
洸の言葉に紗智は何だか安心したー
そして紗智たちが通う高校に着いた
「やっぱり夜の学校は、こえーな。」
「何よー実、ビビってるのー?」
「うるせー!ちげーよ。いいから行くぞ!」
「はい、はい。」
実と葉月のやりとりを見た洸と紗智はクスッと笑ったー
四人は恐る恐る校舎に入ると
夜の校舎は暗くて何だかヒンヤリとした冷たい空気が
何だか余計に恐怖感が増すばかりだったー
紗智、実、葉月の教室は一階の一番奥で
その反対側の奥には職員室があり電気がついていた
「教室まで遠く感じるのは気のせい?」
葉月が小声で三人に言った
「しっ!職員室に聞こえたらヤバイだろ?!」
実が葉月に言うと
「・・・実の方が、うるさいから。」
洸が言うと紗智がクスッと笑った
そして何とか教室に着いたー
