「離して...!」
紗智は男の手を振り払おうと必死に抵抗していた
だが成人男性の力は高校生の女の子である紗智では
なかなか振り払う事が出来ない
紗智は、だんだん恐怖が増してしまい
どうしていいか分からなかった
「誰か...助けてっ!」
そう小さな声で呟くと
「紗智!」
誰かが自分の名前を呼んでる事に気付いた紗智
それは洸なのか?それとも実なのか?
紗智が辺りを見合わすと、その目に映ったのは・・・?
「洸っ!!」
紗智は思わず叫んでいたー洸の名前を
「っ!!」
それに気付いた実はいきなり走るのをやめてしまったー
「実?」
後ろで葉月も走るのをやめってしまった
「・・・・・。」
実は、ただ紗智の洸を呼ぶ声にショックだったー
「洸、助けてっ!」
紗智は洸の姿を見つけて必死な思いで叫んだ
その声に応えるように洸も叫んだ
「紗智っ!・・・てめえ、紗智に触るなっ!」
洸は男の腕を掴み紗智から男を引き離した
その瞬間、紗智は洸の腕の中に入り
洸は紗智の肩をギュッと掴んで自分の体の後ろに
紗智を守るように誘導した
「紗智、大丈夫?!」
洸が息を切らしながら紗智に聞いた
「うん。大丈夫...。」
紗智は、まだ恐怖で体も震えていたが
洸が助けてくれた事によって
安心したように言った
二人が話してると男が
「いてーなっ!邪魔すんじゃねーよっ!!」
男が洸に向かって拳を振り上げたー
「洸っ!!」
紗智が思わず叫んだ
洸は紗智を守るように紗智を抱きしめ
目をつぶった
紗智も恐怖で目をつぶってしまった
「いてぇー!!」
紗智と洸が男の声にハッと目を開けると
「・・・お前、俺のダチに何してんだよ。」
「実!」
実が男の手首を掴み力いっぱい握っていた
「これ以上、俺のダチに手を出そうとしたら・・・
警察、呼ぶぞ。それでもいいのか?おいっ!」
実がそう叫ぶと男は実の手を振り払い
走って逃げてしまった
