「かーのじょ!何してんの?」
紗智が見上げると、
そこには若い二十代くらいの男が居て
紗智に話しかけてきた
「・・・・・。」
紗智が無視すると
男はしつこく話しかけてきた
「君、高校生?一人?誰と来たの?」
「・・・友達を待ってるんです。」
あまりのしつこさに紗智は答えてしまった
「友達が来るまで俺と話そーよ。
浴衣、似合うね!可愛い!」
そう言うと男は紗智の隣に座った
「!」
紗智は、その男から離れるために
ベンチから立ち歩こうとすると...
「待ってよー!」
男が紗智の腕を掴んだ
「離して下さい!」
紗智が必死に抵抗するが男の腕を掴む力が強く
なかなか振り払う事が出来ない
紗智は恐怖と腕の痛みを感じながら
「誰か、助けて・・・。」
小さな声で、そう呟いたー
その頃、実と葉月は
両手でかき氷を持ち紗智が待つベンチへと向かっていた
「もーもうすぐ花火、始まるじゃん!
かき氷、買うだけで疲れたー最悪!」
「たくっ!文句言うなよなぁ?」
実が呆れた顔で言ってると・・・
「離して下さい!!!!」
聞き覚えのある声に実と葉月が、ふと見ると
「紗智?!」
実と葉月が見つめる先には
男に腕を掴まれて叫んでる紗智の姿があったー
「紗智!」
葉月は驚いた様子で、そう叫ぶー
両手で持っていた、かき氷を落としてしまっていた
「紗智!!」
実が、そう叫ぶと・・・かき氷を落として
紗智の所へ走って向かっていった
「実!」
葉月も実の後を追うように走って行ったー
そして、その頃、洸はー
「・・・紗智、平気かな?」
息を切らしながら走ってきて紗智の近くにいたー
「・・・電話してみるか。」
洸が紗智に電話しようと携帯を取り出し
電話をかけたー
「離して下さい!!」
洸も聞き覚えのある声に驚き、ふと周りを見ると
紗智が男に腕を掴まれてる姿があった
「紗智?・・・紗智!!」
洸は急いで紗智の元へと走って行ったー
