clover*


洸と二人っきりになるのは、これで三回

そんな事を考えていると

「大丈夫?」

「えっ?」

「足。右足首が痛いんだよね?」

「足?うん、ちょっと痛いかな・・・。
でも大丈夫!慣れないサンダル履いたせいか
靴擦れしたのかも。少し休めば大丈夫!」

「そう?女の子って凄いなー。
そんなヒール高いサンダルで歩く大変じゃない?」

「疲れるけどオシャレしたいし。」

「そっか。まぁ怪我しない程度にね?
危ないし、心配するからさ。」

「うん、分かった・・・。ありがとう。」

「・・・・・。」

二人は少し沈黙した
周りの人の声が聞こえてくるー

紗智は隣で座る洸の横顔を見て
気になってた事を聞いた

「ねぇ、洸。」

「うん?」

「さっき私に何を話そうとしたの?」

「えっ...。」

紗智は、さっき二人になった時に
洸が言いかけていた話が気になっていた

「ああ、ごめん。今度するよ。」

「今は話せないの?」

「うん、ちゃんと話したい時に話すから。」

「そっか、分かった。」

「・・・・・。」

また二人は沈黙に

こんな状況を作ってしまったのは自分だと思い
どういていいか分からない紗智

そんな紗智の様子に気付かない洸は


「紗智、今度は二人で会わない?」

「え?」

「その時に話すから。
さっき話したかった事。いい?」

洸が聞くと

「うん。分かった、いいよ。」

紗智が頷きながら言った

二人は照れくさそうに言った


すると・・・

二人が座るベンチの近くで
小さな男の子が泣きながら歩いていたー

「ねぇ、洸。あの子どうしたのかな?」

紗智が洸に話しかけると

「ほんとだ。迷子かな?」

そう言うと洸は男の子の所へ行った

「どうしたの?迷子かな?」

洸は男の子と同じ目線になるように
体をしゃがませて優しく話しかけた

「・・・・・・。」

男の子は泣きながら頷いた

「そっか。じゃあーお兄ちゃんが
お母さん見つけてあげるから
お話聞かせてくれるかな?」

「うん。」

「じゃあー向こう行こうか?
お兄ちゃん君の味方だから怖くないから
安心して?おいで。」

洸はそう言うと立ち上がり男の子に
手を差し伸べた

男の子は頷いて洸の手を握った

二人は手を繋いで
紗智の居るベンチに向かって歩いた

そんな二人に気付いた紗智が洸に聞く

「やっぱり迷子?」

洸は頷いた

「そっか。」

紗智は男の子の前に立ち、しゃがみ込み

「初めまして。君、お名前は?」

優しく話しかけた

「・・・ゆうた。田中 優太。」

「優太君かぁー!いくつ?」

「七歳。」

「今日は誰と来たの?」

「ママとパパ。」

「そっか。怖かったね・・・。」

紗智は、そう言うと男の子の頭を
優しく撫でた

そんな紗智の姿に洸は微笑みながら見ていた

「名前と歳が分かれば迷子案内所で
放送してくれるかな?」

洸が紗智に言うと

「そっか!ここ来る途中に、あったよね!」

「俺、ちょっと行ってくる。
紗智は、この子と一緒に居て。もしかしたら、
この子のご両親が通るかもしれないし。」

「分かった!任せて!」

「大丈夫?変や奴に絡まれたら危ないしなー。」

「大丈夫!葉月達も戻ってくるかもしれないし。」

「・・・分かった。じゃあーお願いね。
何かあったら電話して?」

「うん!洸も気を付けて。」

「うん。」

洸は、そう言うと迷子案内所へと走って行ったー

「・・・・・。」

紗智は、そんな洸の姿を見つめていた