しばらく四人が歩くと
「この辺にするか?」
実が周りを見ながら三人に話しかけた
四人が着いた場所は
花火が綺麗に見える人気の場所で
人でいっぱいだった
「すげー人だな。」
「さすが人気な場所だね。」
実と葉月が人の多さに圧倒されていると
「・・・痛っ!」
紗智が急にしゃがみこんだ
「紗智?」
隣で洸が紗智の異変に気付く
「どうしたの?!大丈夫?」
「紗智?」
葉月と実も心配そうに紗智に話しかけた
「ごめん、ちょっと足が痛くて・・・。」
紗智は右足首を擦るようにしながら言った
「靴擦れ?」
「結構、歩いたもんね。」
洸と葉月は紗智の右足首を見ながら言う
「たく、しょーがねぇーな・・・。」
そう言いながら実がキョロキョロし始めた
「あっ、あそこにベンチがある。」
実が誰も座ってないベンチを見つけた
「紗智、あそこまで歩けるか?」
実が紗智に聞いた
「うん、大丈夫。ありがとう。」
紗智は立ち上がり
右足を少し引きずるように歩くと
「あっ・・・。」
紗智がバランスを崩し、よろけると
「危ない!」
洸が紗智の肩を掴んだ
「大丈夫?危ないから手、貸して?」
洸が右手を紗智の方に出すと
「ありがと。」
紗智は恥ずかしそうに左手を出した
「どういたしまして。」
そう言うと洸は紗智を手を優しく握り
二人はベンチに向かって歩いた
「・・・・・・。」
そんな二人を複雑な顔をして見てる実
そして、そんな実が心配な葉月
二人が、どんな心境だったかなんて
この時の紗智には分からなかった
ただ隣で手を繋いでる洸の事で
いっぱいだったからー
