clover*



「凄い人だねー。」

「うん...。」

紗智は洸の誘いが嬉しくて
浮かれていたが

冷静に考えてみると
洸と二人っきりの状況に頭が混乱していた


「どうした?」

「えっ?」

「いやっ、何か様子が変だから。」

「何でもない!・・・あっ!
あそこにチョコバナナあるよっ!」

紗智が慌ててチョコバナナの店へ
洸の腕を引っ張った

自然と体が触れて

「ごめん!」

紗智が洸の腕を離した

「ううん。買いに行こ。」

「うん。」

「紗智、どれにする?
チョコとイチゴとホワイトチョコがあるけど?」

「じゃあ、イチゴ。」

「分かった。すみません!
チョコ一本とイチゴ一本下さい。」

「はいよ。」

洸が店員に話しかけた

「はい、紗智。」

洸は紗智にイチゴ味のチョコバナナを渡した

「ありがとう。あっ、お金!」

紗智が慌てて財布を出そうとした

「いいよ。それくらい!」

洸がクスッと笑って言った

「ありがとう・・・。」

「うん。食べよ?」

洸は、そう言ってチョコバナナを食べた

紗智も一口、食べる

「どう?美味しい?」

「うん!美味しい!」

紗智は嬉しそうに言った

「そっか。じゃあ、それ一口ちょうだい?」

「うん!・・・へっ?!」

紗智が戸惑っていると洸は顔を近付き
紗智のチョコバナナを食べた

「うん!こっちも美味しいね。」

洸は笑顔で言った

「・・・・・。」

紗智は洸の顔が近い事も
自分のチョコバナナを食べた事が

凄く照れくさく、恥ずかしくなり
胸の鼓動が速くなっていたー