「母さん!」
洸は母へと近づき声をかけた
洸の目に映ったのは
スーパーで買い物した袋が近くに落ちていて
その隣で気を失った母親の姿だった・・・
「母さん!しっかりして!」
洸が体を寄らしながら声をかけるが
反応がない・・・
洸の側に駆け寄った実も驚いた表情・・・
そんな実に洸が
「実!どうしよう!母さんが・・・!」
パニックになりながら言った
「洸!落ち着けよ!今、救急車呼ぶから!」
実はすぐに携帯を出し電話を掛けた
「あっ、もしもし!人が倒れたんです!
場所は駅前のショッピングモールです!
気を失ってるみたいなんで早く来てください!!」
そう言うと電話を切った
「洸。今、救急車呼んだからな。
ここから一番近いのは四宮病院だから
すぐ来るから安心しろ。」
「ああ・・・。」
「一応、親父にも連絡しないとな。」
実は父親の携帯に電話を掛けた
その頃、実の父親は・・・
診察が終わり院長室に居た
♪~
携帯が鳴り携帯画面を見る
「実?」
父は電話に出た
「もしもし。」
「あ!親父!
洸のお母さんが倒れた!」
「何だと?!今どこだ?!」
「駅前のショッピングモール。
さっき救急車呼んだから
もうすぐ来ると思う。」
「近いな。じゃあここに搬送されるな。
で、洸君のお母さんの症状は?」
「気を失ってるみたいなんだ。」
「そうか。洸君の様子は?」
「・・・・・。」
実は隣にいる洸を見た
洸は母親に声をかけ続けていた・・・
「お母さんに声をかけ続けているよ。
少しパニック状態。」
「目の前でお母さんが倒れたんだ仕方ない。
お前は洸君の側にいてやりなさい。」
「ああ、分かってる。」
「じゃあ頼む。」
父はそう言うと電話を切った
そして院長室を出て急いで搬送口へと向かった・・・
しばらくすると救急車が到着した
母親と一緒に洸と実が乗る
「母さん!母さん!」
救急車の中でも洸は母に声をかける
すると・・・
「んっ・・・。」
母が目を少し開けた
「母さん・・・?」
母の様子に洸が話しかける
「・・・こ・・・こう?」
母は洸を見て小さな声で言った
「そうだよ!俺だよ!母さん!」
「洸・・・ここは・・・?」
「救急車の中。母さん倒れたんだ。
大丈夫?痛いところない?!」
「そうだったの・・・
少しめまいがする・・・。」
「もうすぐ病院に着くから!」
「うん・・・。」
母はそう言うと目を閉じたー・・・
「母さん!!」
そして四宮病院に着いた
搬送口には実の父が立っていた
救急車から降り担架で運ばれる洸の母
そんな母を心配する洸と実
実の父は洸の母を見て
「今すぐ緊急治療室に運んで。」
「はい。」
看護婦達が洸の母を緊急治療室へと移動した
「・・・・・。」
実の父の腕を洸が掴んだ
「?!」
実の父が振り向くと
「先生!母さんは大丈夫ですか?!」
「洸君、落ち着いて。
今、診るから大丈夫だ。
君は病室に戻りなさい。実、洸君を頼む。」
「ああ。」
洸の後ろに居た実が言った
「後で病室に行くから。」
実の父はそう言うと治療室へと急いだ
「・・・・・。」
実は父の後ろ姿を見た後、洸を見た
「・・・・・。」
洸は下を向いたまま黙り込んだ
「洸。お母さんなら大丈夫だ。
親父が診てくれるから。
とにかく病室に戻るぞ。な?」
「・・・・・。」
洸は小さく頷いた・・・
