clover*



しばらくして駐車場に着いた洸

母親が車のドアを開ける

母親が洸の体を車イスから

車の座席に移動させようとすると

「大丈夫。これくらいの距離だったら
自分で移動出来るから。」

洸はそう言うと

ゆっくりと立ち上がり座席へと移動した

「洸、大丈夫?」

母親が心配そうに言った

「うん平気。
これもリハビリだから。
それに、だいぶ歩けるようになったんだ。
今日は車イスだけど、
そのうち母さんの前でも歩く姿、見せるから。」

洸の言葉に母はクスッと笑った

「何?」

洸が聞くと

「何でもない。」

母はそう言うとドアを閉めた

そして洸を助手席に座らせると

折り畳み式の車イスを

畳んで車のトランクにしまった

そして運転席へと移動し車に乗る

そんな母に洸は

「母さん。」

「何?」

「今日はありがとう。」

「何よ急に。」

「いやっ・・・今日だけじゃなくて
いつも見舞いに来てくれて。
それに入院してからいつも支えてくれて
本当に感謝してる。ありがとう。」

「母親なんだから見舞いの行くのも
当たり前じゃない。それに嬉しいな。」

「え?」

「洸のイキイキとした姿久しぶりに見れた。
入院してから今までどこか寂しそうで
私の前では無理に笑ってたことも多くて。
でも最近は凄く前向きで笑顔も増えて
それが凄く嬉しいの。」

「・・・俺さ今はとにかくリハビリ頑張って
歩けるようになって退院したいんだ。
それにこれからどうしたいか考えなきゃだし。
母さんにも、これ以上迷惑かけたくないし。」

「そっか。無理しないでね。」

「うん。ありがとう。」

「ところで、どこに行きたいの?」

「本屋。買いたい本があるんだ。」

「分かった。あとは?」

「あとは・・・」

洸はもう一つ行きたい場所を伝えると

「分かった。いいわよ。
じゃあ行きましょ。」

「うん。」

すると車が動き出した・・・


洸が行きたい場所はどこだろうかー・・・?