clover*


優太の病室の前に着くと

看護師がドアのノックをした

コンコン・・・!

「はい。」

優太の母親が返事をした

「失礼します。」

看護師がそう言いながら

ドアを開けた

部屋の中は

優太の両親と優太の姿があった

「優太君。
優太君のお友達を連れて来たの。」

看護師が言った

「僕の友達?」

優太が言った

「・・・入っていいわよ。」

看護師が廊下にいた紗智達に声をかけた

すると緊張した表情で

紗智達が病室に入る

紗智達の姿を見た

優太の表情が一瞬で変わった

「お兄ちゃん!お姉ちゃん!」

優太の笑顔を見て

緊張していた紗智達の表情が少し和らいだ

「優太君!」

「優太!」

紗智、実、葉月は優太の側へ駆け寄った

「・・・・・。」

なぜか洸だけはドアの前で立ったまま

「優太君、会いたかったよ!」

葉月が優太に声をかけた

「僕もみんなに会いたかったよ!」

優太が笑顔で答える

「優太君が倒れたって聞いて
凄く心配してたんだよ・・・。」

紗智の言葉に優太は

「ごめんね。紗智お姉ちゃん・・・。」

悲しそうな表情で言った

「けど良かった。
優太が目を覚ましてくれて。
よく頑張ったな。」

実はそう言うと優太の頭を撫でた

「うん!ありがとう!」

「・・・・・。」

優太の笑顔を黙って見つめる洸

そんな洸に紗智が心配な表情で見つめる

そして、そんな紗智の様子に実が気づいた

「洸。」

実が洸に話しかけた

「・・・・・。」

「そんな所に突っ立ってないで
お前もこっちに来いよ。」

「・・・・・。」

「たくっ・・・。」

実は洸に近づき

「ほら。」

洸の背中を押した

「?!」

驚く洸に

「ちゃんと話せよ。
話したい事があるんだろ?」

実が言った

「実・・・・・。」

実の言葉に背中を押された洸は

優太に近づいた・・・