誠は病院を出て駅に向かう愛菜を追いかけた
息を切らしながら愛菜の姿を探す
しばらく探していると・・・
誠は愛菜の後ろ姿を見つけた
「愛菜っ!!」
誠が叫んだ
愛菜は自分の名前に反応し振り向いた
「ま・・・誠?」
こっちに向かって走ってくる誠の姿に驚く愛菜
「ハァハァ・・・。」
息を切らし下を向く誠の姿を見て
「どうしてここに?」
愛菜が聞く
「愛菜が心配で追いかけてきた。」
誠が言った
「心配?何で誠が私を?
誠に心配されるような事ないじゃん。」
愛菜の言葉に誠が顔を上げて言った
「・・・洸から聞いたんだ。」
「そうなんだ。振られたよ。
はっきり言われた。」
「・・・・・・。」
「だったら何?誠に関係ないでしょ?
私の事はほっといて。」
そう言うと愛菜は再び歩き出す・・・
そんな愛菜に
「関係あるよ!!
好きな子が傷付いてんのに
ほっとけるわけないだろ?!」
誠が叫ぶ
「え・・・?」
愛菜は誠の言葉に立ち止まる
「好きだから・・・!!
中学の頃からずっと愛菜の事が。」
誠が思わず愛菜に告白した
「・・・何言ってんの?
私は洸に振られたばっかなんだよ?
なんで、こんな時に・・・!」
愛菜は振り向きながら
怒りをあらわにして言った
「分かってる!
けど伝えたかったんだよ!今はどうしても!」
「誠・・・。」
「俺、中学の頃からずっと愛菜を見てきた。
けど愛菜は洸しか見ていなくて。
すぐに愛菜の気持ちは気付いてた。
それでも気持ち伝えたくて告白して振られて
二人の事も応援したいって思った。
けど二人が別れて傷付いてる姿見た俺も辛かった。
幸せになってほしかったから。」
「・・・・・。」
「けど高校に入ってからも
俺は愛菜の事が忘れられなくて・・・。
今でも愛菜の事が好きなんだ!!
だから・・・」
「ごめん・・・私・・・」
「返事は今じゃなくていい。
これからの俺の姿を見てからにして。」
「これからの誠・・・?」
「中学の頃の俺じゃなくて
今の俺を愛菜に知ってほしんだ!
俺も今の愛菜の事を知りたい。
今までは洸が愛菜の側に居たけど
これからは俺が愛菜の側に居るから!
俺が愛菜の側に居たいんだ。」
「・・・・・。」
「愛菜が辛い時はすぐ来るから!
そん時は俺を頼ってよ。何でも聞くし
いつでも飛んで来るから!!」
「何それ。」
愛菜がクスッと笑った・・・
「可愛い。
愛菜は笑顔が一番似合うよ。」
「えっ?!」
愛菜は少しドキッとした・・・
「愛菜?どうした?!
俺なんか変な事、言った?!」
「・・・バカ!!」
愛菜はそう言うと歩き出した
「愛菜?!どこ行くの?!」
誠が慌てて聞いた
「・・・辛い時は
側に居てくれるんでしょ?」
「え?」
「私、振られたんですけど?」
「え・・・おう!側に居るよ!
今からどこ行きたい?」
「・・・何か泣いたらお腹すいた。」
「じゃあーファミレス行く?」
「誠のおごりね。」
「えっ?!」
誠のおかげで
愛菜に笑顔が戻ったー・・・
二人の後ろ姿は
何だかとてもいい雰囲気だった
この時、愛菜は
少しだけ誠をカッコイイなっと思っていた
