clover*


「居た!実!洸!」

葉月が手を振りながら叫ぶと

実と洸が、その声に気付き
葉月の方を見た

紗智は少し離れた場所にいる洸に
目を奪われた

そんな紗智の姿に気付いた洸が
ニコッと笑った

「!」

紗智は思わず目を反らした

「おっ!お前ら浴衣じゃん!」

実が何だか嬉しそうに言った

「何それ、何かキモイから。」

葉月が言うと

「二人とも似合ってる。可愛い。」

洸が言った

「ほんと?ありがとう!」

葉月が嬉しそうに言った

「何で洸はキモくねぇんだよ!」

実が不満そうに言うと

「はい、はい。ほら行くよー!」


葉月が言ったので
四人が花火大会の会場へと向かった


紗智は目の目で葉月と実のやり取りを
見てクスッと笑っていると...

「紗智、久しぶり。」

隣で洸が話しかけた

「あっ...久しぶり。」

紗智は今の状況に気付いたのか
リラックスムードから緊張へと変わった

「テスト勉強以来だね。会うの。」

「うん。」

「元気だった」

「うん。洸は?」

「俺は毎日、部活でヘトヘトだよ。」

「あはは。そうなんだ!」

「紗智は塾に通ってんだよな?」

「えっ。何でそれを?」

「実から聞いた。偉いよなー!
受験まで、あと二年あるのに。
俺なんて何もしてないよ。」

洸がハハって笑いながら言った

「でも洸は部活、頑張ってるじゃん。」

「え?」

「今しか出来ない事をやった方がいいと思う」

「紗智...。」

「自分の好きな事があるって素敵だし
それを続けて頑張ってるの凄いと思うよ!」

「・・・・・。」

「ごめん!何か偉そうな言い方してたね!」

「いやっ、嬉しい。」

「え?」

「ありがとう!」

洸が嬉しそうに言った

「うん。」

紗智も嬉しそうに返事した