「優太君、今日も目を覚まさなかったね。」
「うん・・・。」
その頃、紗智、実、葉月は
帰り道で優太の話をしていた・・・
「親父の話では
いつ意識が戻ってもおかしくないって
言ってた。今は待つしかないって。」
実が言った
「優太君のご両親も心配だよね・・・。
それに洸もー・・・。」
葉月が涙目になりながら言った
「・・・・・。」
紗智は返す言葉が見つからなかった
優太の意識が戻ってない事を
さっき知ったー・・・
洸の病室で話した後に
優太の病室へ行くと
実の父が居た
そして優太が倒れた後から
意識が戻っていないと聞いた
紗智達はショックのあまり
言葉が出なかったー・・・
動揺する紗智達
そんな中
車イスに乗った洸が
優太に近づき
優太の頭を優しく撫でていた
洸の表情は何とも言えない表情で
声をかける事が出来なかった
紗智はその時の洸の表情が
頭から離れなくて
思い出すと胸が苦しかった
目の前で倒れた優太を
洸は見ていたから
一番、洸が辛いはずだから・・・
紗智だけじゃなく
実も葉月も思っていた
三人は
黙ったまま歩いていたー・・・
お願い、神様ー・・・
優太君の意識が戻りますように
優太君の笑顔が見たい
お願い、目を覚ましてー・・・
紗智は心の中で
何度も何度も願ったー・・・
その頃、洸は・・・
病院内にある公衆電話の前に居た
そして誰かに電話する
プルルー・・・
電話の相手が出た
「もしもし?俺、洸だけど・・・
いきなりごめん。話したい事がある。
明日、来てくれないか?」
洸は真剣な表情で言った
電話の相手とは誰なのか?
