clover*



その頃、紗智達は・・・

朝の登校でもバラバラで

学校に着いても気まずくて

なかなか話せなかった

今日一日、移動教室も体育の授業もなく

教室の自分の席を動く事もなかった

お昼も近くに居る生徒と食べた

そして放課後になった今・・・

このままじゃ

新学期の初日みたいになってしまうと思い

教室に三人残ったが

誰も話しかける事が出来なかった


「・・・・・。」

三人は自分の席に座ったまま

何から話したらいいか分からず

沈黙のまま

時間だけが過ぎていたー・・・


するとー・・・

「あのさ・・・昨日の事なんだけど。」

実が口を開いた

紗智と葉月が実を見た

「昨日は悪かった・・・。
洸やお前らの気持ちも考えないで
感情的になりすぎた。ごめんな。」

実は昨日の事を二人に謝った

するとー・・・葉月が

「私も。ごめん。
実だって辛いのにバカって言って。」

「あれはっ!・・・俺のせいだから。
お前が謝る事ねぇーよ・・・。」

「・・・・・。」

実と葉月は気まずそうに黙る


すると紗智がー・・・

「実、葉月。ごめんね。」

「紗智?」

「・・・私、洸の彼女になれて
浮かれてたんだと思う。
洸が悩んで傷ついているのに
気付いてあげられなかった。
実と葉月も辛い思いしなくて済んだのに。
私のせいで・・・。」

「紗智。お前のせいじゃねぇーよ。」

「そうだよ!紗智だって傷付いてんだから。
それに洸が言えなかった理由くらい
分かってるから!
分かってるから余計に辛いんだよ・・・。」

「葉月・・・。」

「あーもうっ!
何で、いつもこうなんだよっ!!
何で俺らがこんな事に
ならなきゃいけねぇーんだよ・・・。」

「実・・・。」

「だって俺ら、まだ高校生だぜ?!
何でこんなに苦しまなきゃいけねぇーの?
それに洸だって・・・。
今まで辛い思いして苦しんで来たのに
何で夢を諦めなきゃいけねぇーんだよ。
何で大事な物、好きな物まで
あいつから奪うんだよ!ふざけんなっ・・・!」

「・・・・・。」

実の言葉に何も言えない紗智と葉月

実の言葉には

洸だけじゃなく

実自身の気持ちが伝わったから・・・


実が大事にしてた

大好きなバスケへの想いをー・・・


「・・・・・。」

三人は再び沈黙になった


するとー・・・


プルルー・・・

実の携帯が鳴った

「何だよっ!こんな時に。」

実が携帯の画面を見ると

「親父?」

実の父からの着信であった

「まさか洸に何か?!」

葉月が言った

「え?!」

紗智が動揺した

「いいから落ち着けよっ!」

実が急いで携帯に出る

「もしもし?!親父?!」

「・・・・・。」

紗智と葉月に緊張する・・・

「え?優太が?!
洸の病室で・・・?!
ああ!分かった!今から行く!じゃあなっ!」

実はそう言うと電話を切った

「実どうしたの?!
優太君に何かあったの?!」

「優太が洸の病室で倒れた・・・。」

「え?!洸の病室で・・・?」

「何で?!」

「分かんねぇーよ!
とにかく病院に行くぞ!」

「うん!」

三人は急いで病院へと向かったー・・・