clover*


その頃、洸の病室ではー

愛菜に抱きしめられる洸

洸は自分の体から

愛菜を離す事が出来なかった・・・


だけど洸の頭に紗智の顔が浮かんだ


すると洸は愛菜を自分から離した


「洸?」

「愛菜。もう二度と・・・
こんな事しないでくれ。」

「何で?そんな事言うの?
私はただ洸が好きで・・・」

「俺とお前はもう終わったんだよ。
俺には紗智がー・・・」

洸は言葉に詰まった

ついさっき紗智に別れを告げたのは自分だ


それなのに俺は何を言おうとした?


そっか

俺は やっぱり紗智が好きなんだ・・・


自分の気持ちに改めて気付く洸


なのに別れようなんて言う自分は

本当にバカだと思う


紗智を想って別れようと言ったけど


紗智の為じゃなくて

自分の為だったかもしれない


紗智をこれ以上

傷付けたくなかったからって

俺は逃げてるだけかもしれない


現実から・・・


俺がしてる事は本当に最低だ


洸が後悔しているとー・・・


「洸。私じゃダメ?」

「愛菜?」

「さっき、あの子が他の男と
抱き合ってるの見て分かったの。
あの子は洸にはふさわしくないって。
洸には私の方がいいんだって。」

「どうして、お前が決めるんだよ。
それに俺はもう、お前の事はー・・・」

「それ以上、言わないでっ!!
私は洸じゃなきゃダメなの。
諦めきれないし諦めたくない!
洸が好き!好きなのっ!」

愛菜は洸に抱き付く

「いい加減にっ・・・!」

洸が再び愛菜の体を離そうとした瞬間ー・・・

「?!」

愛菜は洸のキスをしたー・・・

洸は突然の事で動けなかった


ガラッ・・・!!


突然ドアが開いた

「!」

洸がドアの方を見ると


「・・・・・。」


紗智、実、葉月が立っていたー・・・


洸は思わず愛菜の体を勢いよく離した

「・・・紗智!!」

洸は紗智の名前を呼んだ

愛菜も洸の言葉に驚き振り返る


「・・・・・!!」

紗智は衝撃な光景を

見てしまったショックで言葉が出ない・・・

「・・・・・。」

葉月も驚きのあまり呆然とする

そんな中、実が

「何やってんだよ・・・?」

一言、呟き洸の所に近づきー・・・


「何してんだよっ!!」

洸の胸倉を掴んで叫んだ

「・・・・・。」

洸は実の迫力に言葉が出ない

実は怒りに震えて

今にも洸を殴りそうな勢いだった

「やめてっ!!」


実を止めたのは紗智ではなく


愛菜だったー・・・


「はぁ?お前に関係ねぇーだろ?」

実が言うと

「洸は悪くない。
私から洸にキスしたんだから!」

愛菜が言った

愛菜の言葉に驚く紗智、実、葉月


「お前、洸は紗智と付き合ってんだぞ?
知っててキスしたのかよ?
人の彼氏にキスしてんじゃねぇーよ!」

実が愛菜に言うと

「知ってるわよっ!!
でも好きなんだから仕方ないじゃない。
それに、あんたに言われたくない。」

「俺?」

「あんただって
洸の彼女を抱きしめたじゃない。
人の彼女、抱きしめていいの?」

「!!」

愛菜の言葉に動揺する実・・・


そして紗智と葉月も動揺していた

「ほら、何も言い返せないじゃない。
あんたもあの子も洸を裏切って
洸を傷付けてるじゃない!
そんなんで友達とか彼女って言える?
あんた達に洸と関わる資格ないから。」

「・・・・・。」

愛菜の言葉に言い返せない三人

すると洸がー・・・

「愛菜。帰れ。」

「え?」

「傷付けてんのは俺の方なんだよ。
紗智達は何も悪くないよ。」

「でもー・・・!」

「とにかく帰れ。
俺ちょっと話したい事があるから。」

「洸・・・。分かった。帰る。
でも、また来るからね絶対。
洸が嫌がっても来るから!」

愛菜はそう言うとカバンを掴み

病室を出ようとした瞬間ー・・・

紗智と目が合った

愛菜は紗智を睨んだ

まるで

「洸を渡さない」

そう言ってる気がした


愛菜は病室を出た・・・


「・・・・・。」


紗智は愛菜が洸を諦めてない

洸が好きなんだと


改めて気付かされた気がして


愛菜の存在が怖くて仕方なかった・・・