clover*



その頃、紗智と葉月はー・・・


紗智は洸に別れようと言われ

ショックで泣いてしまい

紗智を探しに来た葉月に抱き付いた

そんな紗智を抱きしめる葉月


「・・・紗智、大丈夫?」

葉月が紗智に優しく聞いた」

「・・・ごめん。葉月。」

紗智はゆっくり葉月から離れた

紗智は涙を拭き

少し落ち着いた様子だった


「泣きたい時は泣きなよ。
私が側に居てあげるからさ。」

「ありがとう・・・。」


「洸に別れようって言われて
紗智は、どう思う?」

「もちろん別れたくないよ。
でもー・・・。」

「洸がさ紗智に別れようって言ったの
本心じゃないと思うんだよね。」

「え?」

「洸はさ、いつだって
紗智の事を一番に考えてるじゃない?
自分の気持ちを我慢してさ。
事故の時だって私達に心配かけたくなくて
連絡取らなかったし。」

「じゃあ別れようって言ったのは
私の為って事・・・?」

「私はそう思うよ。」

「何で?私は別れたくないのに。」

「ちゃんと伝えなよ。その気持ち。
やっぱさ言葉にして伝えないと
相手の気持ち分からないし。」

「・・・・・。」

「どうする?
今から洸の所に行く?
それともこのまま帰る?」


「・・・・・。」

「私は紗智の味方だから。
紗智が戻るなら私も行くし
紗智が帰りたいなら一緒に帰るよ。」

「葉月ー・・・。」


「優太君、一人で病室に行かせるの
心配だから優太君、病室まで
連れてくるね。
紗智は、もう少し落ち着くまで
ここに居ていいから。待ってて。」

「・・・・・。」

「じゃあー・・・優太君。
病室に戻ろうか?」

「うん。」

葉月は優太と手を繋ぎ

病院に戻ろうとした瞬間・・・


「待って!葉月!」

「紗智・・・。」

「私も行くよ!
優太君、病室まで連れてく。
それに洸と話したい・・・!」

「紗智・・・分かった。行こう。」

「うん。」


三人は病院の中へと入るー・・・



「優太君。病室に着いたよ。」


優太の病室は洸と同じ階で

一番端の個室だった

「ありがとう!」

優太は二人にお礼を言った

「優太君。今日はごめんね?
変な所を見せたりして。
ビックリさせちゃったよね。」

紗智が優太に言う

「ううん。大丈夫だよ。
紗智お姉ちゃん元気出してね!」

優太は笑顔で言った

「ありがとう。
今度ちゃんとお見舞いに来るからね。」

紗智は優太の頭をポンポンした

「うん!絶対に来てね!!」

「私も来るね。」

葉月が言うと

「約束だよっ!」

優太の笑顔に紗智と葉月も自然と笑顔に


するとー・・・

「実お兄ちゃん!!」

優太の言葉に紗智と葉月が振り向く・・・

そこには院長室から出て

階段を下りてきた実の姿だった


「優太。紗智に葉月・・・。」

実は三人の姿に驚いた

「実・・・何でここに?」

紗智が実に聞くと

「え?ああーちょっとな。
それより何で、お前らここに居んだよ。」

「優太君と中庭で会って
病室まで連れて来たの。」

「そっか。優太、元気そうだな?」

「うん!実お兄ちゃんも
僕のお見舞いに来てよね!」

「ごめんなー。おう。分かった。
ちゃんと来るから。」

実は優太に優しく言った


「実。
今から洸の所に行くんだけど・・・
実も一緒に行かない?」

葉月が実に聞いた

「洸の所に?紗智、大丈夫か?」

実は紗智に聞いた

「うん・・・。
ちゃんと話そうと思って。」

紗智は実の目を見て言った

「そっか・・・。」

実は思い出していたー・・・

洸の様子が変だったのは

バスケを諦めないといけなくなった事が

原因だと・・・

紗智はその事を知らない

もし知ったら紗智は傷付くだろう


この問題だけは二人で解決出来るような

問題じゃない・・・


どうしたらいいんだろう?


実は洸の辛い現実を知ってしまい

どうしたらいいか分からなかった・・・


「・・・・・。」

「実?どうしたの?」

実がボーっとしていると葉月が話しかけてきた


「何?」

「ボーっとしてるから。何かあった?」

「何もねぇーよ。」

「あっ、実のお父さんと話せた?」

「話したよ。」

「じゃあ洸の事、何か聞けた?」

「・・・聞けなかった。
親父は患者の症状は話さない人だから。」

「そうだよね・・・。」

「・・・・・。」

実は言えなかった


「どうしたの?二人とも。」

紗智が実と葉月の様子に聞いてきた

「何でもない。ね?実!」

「ああ。」

「そ、う・・・。
あっ、優太君じゃあね。」

紗智は優太に言った

「バイバイ!」

「じゃあな。」

葉月と実も優太に言った

「うん!バイバイ!」

優太は笑顔でそう言うと

病室に入った・・・

三人は洸の病室へと向かった


だが、この時

病室に入ったと思っていた優太が

紗智達の事が気になり

病室を出て紗智達の後をついていたー・・・



そして洸の病室に

愛菜の姿がある事を知らずに

紗智達は洸の病室へと向かっていた・・・