その頃、紗智と実はー・・・
紗智は階段を下りようとしていた
するとー・・・
「紗智!!」
紗智は実に腕を掴まれた
「離してっ!!」
紗智は実の手を振りほどいた
「紗智・・・。」
「実も聞いたでしょ?
洸の言葉。別れようって。
やっぱ私、洸に嫌われたんだ。
言われて当然だよね。
昨日の事で洸を傷付けて。
こんな彼女じゃ洸だって
別れたくなるよね・・・。」
「そんな事ねぇーよ!!
洸だって本気で言ったわけじゃ・・・」
「洸は冗談で言う人じゃないよ!
洸はいつだって真剣に言ってくれた。
だから別れようって言ったのも
真剣に考えて言ったんだよ。
だから私も真剣に答えなきゃ・・・。」
「じゃあ、お前、別れるのか?
洸と。それでいいのかよっ?!
好きなんだろ?だったら・・・!」
「好きだよっ!!」
「紗智・・・。」
「でも好きな人が別れたいなら
そうするしかないじゃん・・・。
好きな人が望んでいるなら。」
「・・・・・。」
「でも本当にこれで終わりなの?
このまま洸に会えなくなるのが辛くて。
私・・・洸が好きなのに・・・。
私-・・・」
涙を流しながら話す紗智
すると実がー・・・
「?!」
実は紗智を後ろから抱きしめた
「実・・・?!」
実の行動に驚く紗智
すると実は
「・・・俺にしろよ。」
「え?」
「洸じゃなくて俺と付き合え。
俺だったら、お前をこんなふうに
泣かせない。傷付けたりしない!」
「実、離して!
私は洸がー・・・!!」
「分かってるっ!!」
「!」
「俺、お前の事、諦めようって決めた。
でも、お前のこんな姿を見たら
諦めたくても諦めきれねぇーよ・・・。」
「実・・・。」
実の言葉に動揺する紗智ー・・・
そんな二人を目撃してしまった葉月
葉月は洸の本当の気持ちを
二人に伝えようと追いかけてきた
でも実が紗智を抱きしめる姿を見て思った
実は完全に紗智を諦めたわけじゃないと
実は紗智をまだ好きなんだと・・・
そして、もう一人・・・
「何・・・してるの・・・?」
いきなり声がして葉月が見ると・・・
そこには・・・
「愛菜さんっ?!」
二人の目の前には
洸の元カノである愛菜の姿があった
実は紗智から離れ
紗智も愛菜が現れて動揺するー・・・
「・・・今、何してたの・・・?
洸が好きって言ったわよね?!
なのに何で他の男と
抱き合ってんのよ!!」
愛菜が紗智に聞いた
「愛菜さん!私-・・・!!」
紗智が愛菜に話をしようとすると
パンッ・・・!
愛菜は紗智の頬を叩いた
「!!」
「・・・あんたなんかに
洸は渡さないっ!!」
愛菜はそう言うと
その場から離れたー・・・
「おいっ!!
ちょっと待てよっ!!」
実が言うと
「実。いいから。」
紗智が実を止めた
「でもっ!
お前は何も悪くねぇーのに。
悪いのは俺で・・・!」
「実は悪くないよ。
それに叩かれて当然だよ。
愛菜さんは洸が好きなんだよ?
洸が好きって言ってた私が他の人と
抱き合ってたら怒るに決まってる。」
「紗智・・・。」
実が紗智の顔を見ると
紗智の頬は赤くなり少し腫れていた・・・
「紗智、大丈夫か?」
実が紗智の顔を触ろうとすると
「実。」
紗智は実の手を掴んだ
「!」
「さっきは、ありがとう。
でも私、何があっても洸が好き。
洸以外、好きにならない。」
「紗智・・・。」
「ごめん。私、先に帰るね。
葉月にも伝えといて。」
「・・・・・。」
紗智は実の手を離し
その場から離れた
実は紗智をこれ以上
追いかける事が出来なかった
「俺、何してんだよっ・・・!」
実はその場に座り込んでしまった
紗智と洸の関係が危ないのに
こんな時に紗智を抱きしめて
俺にしろとか付き合えとか
最低だー・・・と
するとー・・・
「実。」
実が振り向くと
「葉月!!」
葉月の姿があったー・・・
「お前、今の・・・!」
「うん。見た。」
「そうか。」
「・・・実、話したい事がある。」
「え・・・?」
