clover*



それから紗智達はテストに向けて

勉強を頑張る毎日ー・・・


洸はリハビリを頑張る毎日ー・・・


そしてテスト当日となった


紗智達は勉強の成果が出たのか

問題をスラスラ解いていた


紗智は思った


テストが終われば

洸に久しぶりに会える!


紗智は洸に会いたかったー・・・



その頃、洸は

リハビリが順調に進んでいた


けど・・・


この日の洸の様子が変だった


「洸君。無理は良くないよ!
もうリハビリ時間は終わりだよ?!
もう、やめよう?」

洸の担当であるリハビリの先生が言った

「もう少しだけ・・・お願いします。
明日、久しぶりに友達に会えるんです。
少しでも良くなった姿を見せたいんです!」



洸は紗智に自分が少しでも歩けている姿を
見せたい一心だった



「気持ちは分かるけど・・・
まだ松葉杖も使い慣れてないのに
今、無理したら良くないよ?
友達も無理してる君を見て心配するだろ?!
まだ君は若いんだし、ゆっくり治して・・・」


「時間がないんです!」

「え?」

「俺だって本当は受験生だったんですよ。
事故で怪我なんかしなきゃ
俺だって今頃、受験で悩んで勉強して。
将来の事だって夢だって考えなきゃなのに。」

「・・・・・。」

「俺も大学に行きたいんですよ!
だから少しでも早く歩けるようになって
退院して高校に行って卒業して
大学行ってー・・・。
みんなみたいに普通の生活を送りたいんです!!」


「・・・・・。」

「すみません。今日は終わりにします。
明日も、お願いします。」


洸はそう言うとリハビリ室を出た・・・


「洸君!!」


「分かってあげなさい。」


「院長?!」


実の父である院長が声をかけた


「洸君は焦ってるだけだよ。
それに彼の気持ちは分かる。
友人がどんどん先に行く気がして
自分が置いてかれてる気がして
不安なんだよ。洸君は今、
一番苦しい時期なのかもしれないな。」


「大丈夫ですかね?洸君。」


「・・・・・。」



「くそっ・・・!!」


病室に戻った洸は焦っていた


自分だけ置いてかれてる気がした


紗智達は受験して高校を卒業したら

大学生になる

自分は?


高校にだって行けてないのに


退院して高校に行っても

出席日数が足りないから留年かもしれない

そしたらいつ卒業出来る?


卒業して大学行っても


紗智達は大学を満喫して・・・


どんどん自分より先に

行かれるのが怖かった


先に大人になっていく


紗智達を見るのが嫌だった


もしかしたら


歩けるようにならなかったら?


俺はこの先もずっと


紗智達の心配や迷惑を

かけなきゃいけないのだろうか?



洸の気持ちの中で何かが


変わっていたー・・・