文化祭が終わってから一週間ー・・・



「紗智ー!」

「葉月。おはよう。」

「ねぇーそう言えば文化祭の後
洸とは、どうだったのー?」

「えっ・・・なっ何がっ?!」

「あっ!何か良い事あったんでしょ?
教えてよー!!」

「だから何でもないってー!」







私は、この時

幸せ過ぎたんだと思う・・・

それはその先ずっと

続くと信じてたから・・・


けど神様は

私達に新たな試練を与えた


私は思った

神様は残酷だ









「・・・今、何て言ったんですか?」





その頃、洸は実の父である院長から

検査の結果を知らされていたー・・・




「・・・骨は完全にくっついてる。
来週からリハビリしてもらう。
けど無茶をせず・・・」

「そうじゃなくて!
その後言った言葉を聞いてるんです!!
リハビリして歩けるようになるんですよね?」

「ああ。洸君の頑張り次第だな。」

「じゃあバスケも出来るんですよね?」

「・・・軽い運動程度なら出来るが
バスケみたいな激しい動きをする
運動は勧める事は出来ない・・・。」

「それって、どういう意味ですか・・・?」

「洸君の怪我は骨折の中でも重い骨折で
完治するにも、こんなに時間がかかった。
もしもまたバスケで怪我をしたりして
二度と歩けなくなったらどうするんだ。
もうバスケどころじゃなくなるよ。
だから私は洸君にバスケを勧められない。」

「・・・じゃあ・・・バスケは?」


「・・・バスケは諦めた方がいいと思う。」

「!!」





実の父である院長の言葉に


言葉を失う洸だったー・・・