「紗智、ありがとう。
凄い、おいしかったし嬉しかった。」
「洸・・・。」
「この前はごめん。
せっかく、みんなが来てくれたのに。
それに、あんな事になって
ビックリしたよな。」
「ううん。無事で良かった。」
「・・・しかも俺さ嘘ついた。
紗智達に嘘ついた。
外出許可取れなかったって
言ったけど本当は取れたんだ。」
「・・・・・。」
「車イスから転倒した時
紗智達の俺を心配する姿を見ていて
もしも文化祭に行って
また前みたいの事があったら
また迷惑かけてしまうって。」
「洸・・・。」
「前から分かってたんだ。
俺は入院患者で足も動かせなくて
紗智が辛い時や悲しい時に
側に居られない行けないって
今までずっと嫌ってほど気付かされて。」
「・・・・・。」
「あの日で今まで感じてた事が
一気に溢れたというか・・・
俺って紗智達の重荷なんだって。
俺と居ると紗智達を傷付けるだけなんだって。」
「・・・・・。」
すると洸の目から涙が溢れた・・・
「・・・でも俺さ居たいんだ。
紗智や実や葉月と一緒に居たいんだ。
こんな俺と・・・
こんな俺の側にずっ・・・!」
洸の背中に抱き付いた紗智ー・・・
ギュッ・・・!
「紗智・・・。」
「・・・・・。」
紗智は洸の体を強く抱きしめた
「紗智、痛いよ。」
洸はクスッと笑いながら言った
「側に居るよっ!」
「!」
「どんな時でも洸の側に居るよ!
前にも言ったよね?
側に居てほしいって。
側に居させてほしいって・・・!」
「・・・・・。」
「だからもう自分の事を
重荷なんて絶対に二度と言わないで!
そんなの・・・悲しすぎるよ。」
「うん・・・ごめん。
もう分かったから。二度と言わないよ。」
「ほんと?」
「うん。約束。」
紗智は洸から離れ二人は見つめ合った
「はい。指切り。」
洸が右手の小指を紗智の前に出した
「うん・・・。」
紗智も右手の小指を出した
「指切りげんまん・・・」
洸と紗智が指切りげんまんの歌を歌ってると
いきなり洸が右手の小指に力を入れ
自分に引き寄せた
「え?!何?!」
紗智はバランスを崩しー・・・
洸は紗智を抱きしめた
「お返し。
俺も紗智を抱きしめたかった。」
「洸?!」
「俺ね・・・。
実は少しだけ良い事があったんだ。」
「良い事?」
「昨日、先生に言われたんだ。
この間、転倒した時に
レントゲン撮ったじゃん?
全身、撮ったんだけど・・・
怪我してる足の骨が完治したみたいなんだ。」
「ほんとに?!」
「まぁーリハビリして
歩けるようにならないと
完治とは言えないけどね。」
「じゃあリハビリするって事?」
「まだそうとは決まってないんだけど
明日もう一度、検査して
大丈夫だったらリハビリ出来るかも。」
「そっか。
良い結果になるといいね。」
「・・・リハビリして
歩けるようになったら退院してさ。
高校にもちゃんと通って
自分の夢を叶えたいんだ。」
「夢?」
「うん。
俺さ紗智と色んな所に行きたい。
今まで出来なかった事したいし
紗智を色んな所に連れてってあげたい。」
「洸・・・。」
「だから、もう少しだけ待ってて。」
「待つよ。ずっと。」
「紗智・・・。」
二人はキスをしたー・・・
待ってるよ いつまででも
洸と過ごす未来が
ずっと続いていくんだから・・・
この時の私は強く
そう思っていたー・・・
