clover*




そして文化祭当日


紗智達の高校は朝から賑わっていた


小さな子供からお年寄りまで

様々な来客がたくさん来ていた


紗智達のクラスもお客でいっぱいだった


「いらっしゃいませー!」

「チョコバナナ一つに
イチゴクリーム一つですね!」

「焼きそば、いががですかー?!」


「紗智-!凄い人だねー!」

「うん!みんな美味しそうに
食べてくれて嬉しいね!」

紗智と葉月が嬉しそうに話していると



「きやー!実先輩ー!」

「四宮先輩ー!」

「実くーん!」

「実ー!」

実の名前を呼ぶ女生徒に声に

二人は驚いた

「いらっしゃーい。
焼きそば食べる?」

「じゃあ・・・二つで!」

「二つな。サンキュー!」

「きやー!!!!」


実が作る焼きそば屋には

女生徒の数でいっぱいだった


「実って、あんなに人気あるの?」

「そうみたいだね・・・。
中学の時も結構、人気あったよね。」

「うん・・・・。」

二人が実の人気に圧倒されていると

実が二人を見た

「紗智!葉月!」

「!」

実が二人に近づくー・・・

その後ろで二人を怖い顔をして見る
女生徒達

「ひっ!」

二人はビクッとする

「何だよ、どうした?」

実が聞くと

「何でもないっ!」

紗智が言うと

「・・・鈍感男めっ!」

葉月が小声で言った

「もうすぐ午後の奴らと交代だろ?
三人で回ろーぜ!」

「うん!そうだねっ!」


そして三人は文化祭を回った


どのクラスもクオリティーが高く

どれも楽しかった

それはまるでお祭りみたいだった・・・

すると紗智は思い出していた


四人で行った花火大会の日を

洸と二人で回った屋台

一緒に食べたクレープの味が
忘れられなかった

あの時のドキドキは

今でも忘れられなかった


通り過ぎていくカップルの

幸せそうな顔や声を聞くと

羨ましくて

苦しくて悲しかった・・・


私は洸と文化祭に

回りたいからじゃない


私はただー・・・

洸と居たいだけなんだー・・・


「紗智!!」

「!」

「どうしたの?大丈夫?」

「ごめん・・・。
もうすぐ夕方になるし
もう文化祭も終わりだね。
・・・やっぱり洸、来なかったね。」

「紗智・・・。」

「・・・・・。」

「仕方ないよねっ!
洸が決めた事だもん。
文化祭は一緒に過ごせなかったけど
私は洸が居ればそれでいいっ!」

「紗智ー・・・。」

「そろそろ教室、戻ろうか。」

「紗智、昨日行った事、覚えてる?」

「うん・・・。」

「だったら早く行こうっ!」

「葉月・・・。うんっ!!」

「実も行くよっ!」

「あー分かってるって。」

三人は急いで教室へと戻ったー・・・



こうして紗智達の

高校最後の文化祭は終わった


そして洸の姿はなかった

洸は文化祭に来なかった・・・