clover*




「洸君を外出?」

「ああ。」

その頃、実は病院で

病院の院長であり

洸の担当医である父親に

洸が外出出来るかどうか聞いていた


「何でまた急に?
外出してどこへ連れてくつもりだ?」

「俺らの高校の文化祭に来てほしんだ。」

「お前の高校に?」

「ああ。紗智から聞いたんだ。
洸が怪我で去年も今年も文化祭に
参加出来なくて悔しがってたって。
だからせめて俺らの文化祭に客として
来てもらって楽しんでほしんだ。
なぁ。親父。洸は外出出来る?」

「・・・無理だ。」

「何でだよ?!
洸の怪我はそんなに悪いのか?!」

「いくら息子でも
患者の症状は教える事は出来ない。」

「それは・・・分かるけど・・・。」

「とにかく俺は医者として言わせてもらうが
洸君の外出は許可出来ない。
いくら息子に頼まれてもな。」

「・・・・・・。」

「それに洸君の気持ち考えたのか?
お前が来てもらいたくても
洸君が嫌がるんじゃないのか?
お前が思ってるほど
そんなに甘くはないはずだ。」

「それはー・・・。」

「友達なら洸君の気持ちを
考えてやれ。」

「・・・・・。」


実は父の言葉を聞いて

返す言葉がなかった

実は父親が居た院長室を出て

その足である所へ向かった・・・


「・・・・・。」

それは洸の病室だった

コンコンッ・・・!

実はドアをノックした


「はい。」

洸の声が聞こえた

ガラッ!

実はドアを開けた


すると実が病室の中を見ると

洸の姿が目に入った

「・・・洸。」

実が洸を呼んだ

洸は実の声に気付き振り向いた

「実!どうしたんだよ。
一人で来るなんて久しぶりだな。」

「・・・ちょっといいか?」

「ああ。入れよ。」

洸の言葉に実は中へ入った

「座れよ。」

「ああ。」

実はイスに腰かけた

「どうした?何かあったか?」

洸が実に聞いた

「あのさ・・・紗智から聞いたんだ。
お前が文化祭に出られなかった事
悔やんでいたって。」

「そっか。」

「紗智は、お前が心配で
俺らに話してくれたんだ。」

「分かってるよ。」

「・・・それでさ
お前に聞きたいんだけど。」

「何?」

「もし文化祭に参加出来るとしたら
参加したいか?」

「え?」

「お前の高校では無理でも
俺らの高校で客として参加で来たら
参加したいか?」

「・・・無理だよ。」

「え?」

「この足じゃ無理に決まってる。
それに、そんな簡単に外出許可なんて
取れるわけないし。もし行けたとしても
お前らに迷惑かけたくない。」

「迷惑だと思わねぇーよ・・・!」

「お前がそう思っても
俺は嫌なんだよ。」

「洸・・・。」

「お前の気持ちは嬉しいよ。
俺だって実の高校の文化祭に
行ってみたいからさ。」

「だったら・・・!」

「でも無理なもんは無理なんだよ。
ありがとな。」

「・・・・・。」

洸の笑顔に返す言葉が見つからない実


それから文化祭の話はしなかった・・・


しばらくして病室を出た実は

複雑な思いで病院を出た


父と洸の言葉を思い出し思った


自分の考えの甘さに嫌気がさした


そして俺の話のせいで

洸を余計に傷つけた気がして

後悔する自分がいたー・・・


そして洸は実の言葉を聞いて


ある決心をしたー・・・