clover*



「洸と、そんな事があったんだ。」

「うん・・・・・。」

「・・・・・。」

紗智は次の日に実と葉月に

洸が文化祭の話をしてくれた事を話した

「そっかー洸にとったら辛いよね。」

「うん。私、洸の気持ち考えないで
楽しそうに文化祭の話しちゃって
最低だよね・・・。」

「紗智・・・。」

「あいつはそんな事、思わねぇーよ。」

「実。」

「お前が一番、分かってんだろ?」

「そうだけど・・・。」

「ねぇ、洸って外出とか出来ないのかな?」

「え?外出?」

「そう。外出届だっけ?
許可が取れれば一日、外出出来るんでしょ?
外泊する人だって居るって聞いたよ?」

「そうなんだ・・・。」

「ねぇー実!外出許可が取れれば
洸に文化祭に来られるじゃん!
実のお父さんに頼んでみてよ!」

「葉月。
お前、洸の気持ち考えたか?」

「え・・・?」

「あいつは足を怪我してんだぞ?
あいつは移動する時、車イスを使ってんだ。
もし文化祭に来れたとしても
あいつは車イスで来ないといけねぇーんだ。
あいつが嫌な思いするだけだろ?」

「そうだけど・・・。」

「洸の立場になって考えれば
分かるだろ普通。」

実は呆れながら葉月に言った

そんな実に

「何よ!実だって
洸が車イスで来るからって
気にしすぎなんじゃないの?!
普通、友達なら来てほしいって思うじゃん!
私は洸が車イスで来ても気にしないし
来てもらえたら嬉しいもん!
実は洸に来てほしくないの?!」

葉月が言うと

「は?!俺そんな事言ってねーだろ?!
俺だって来てもらいたいに決まってんだろ?!
あいつは親友だぞ?!」

実が言い返した

「二人ともやめて!」

紗智が二人の間に入り止めた

「何で喧嘩になっちゃうの?」

「だって、こいつが・・・!」

「だって実が・・・!」

「分かったから!
二人とも洸に来てもらいたい。
でも洸の気持ちを考えたら・・・って
思ったんだよね?」

「・・・・・。」

「二人の気持ち分かるよ。」

「紗智・・・。」

すると実が

「分かったよ。
とりあえず一度、親父に聞いてみるよ。
洸が外出出来るかどうか。
もしも出来たとしても
後は洸の気持ち次第だけど。」

「実・・・。」

「でも期待すんなよ?
俺らは洸が嫌なら無理に誘えねぇーし。
そしたら諦めろよな?」

「うん、分かってる。ありがとう。」

紗智は実に言った


そして、その日の放課後ー・・・

「紗智ー・・・ごめんね?」

「何が?」

学校が終わり

紗智と葉月が下校していると

葉月が紗智に謝った

「洸の事・・・。
洸や紗智の気持ちを
ちゃんと考えないで
あんなことを言って・・・。」

「何で謝るの?
葉月は悪くないじゃん。
葉月はただ洸に来てもらいたいって
思っただけなんだから。
実だって洸を想って言っただけだし。
誰も悪くない。だから謝らないで?」

「紗智。」

「それにさ二人の気持ち
洸が聞いたら喜ぶと思うよ?きっと。
洸は、そういう人だから。」

紗智の言葉に葉月がクスッと笑った

「何で笑うのー?
私、何か変な事言った?」

「違う、違う。
紗智、何か強くなったね?」

「そうかなぁ?」

「うん。
それに洸が本当に好きなんだぁーって。」

「・・・うん。」

「洸、文化祭、来れるといいね。
まぁー洸が決める事だけど。」

「私は洸に文化祭に無理に来てほしくない。
それに文化祭に来なくたって
私は洸と居られれば幸せだから。
もちろん洸と文化祭を回れたら嬉しいけどね。」

「紗智・・・。
今日は洸の所に行かなくていいの?」

「うん。
今日は実が洸に会いに行くと思うから。
二人でゆっくり話したいと思うし。」

「そっか。
じゃあー二人で、どっか食べに行こうか?」

「うんっ!」


二人は笑顔で歩くー・・・


紗智は思った

どんな時でも

洸の笑顔を見たいから・・・