紗智にとって
きっと この先ずっと
忘れられない夏休みが終わったー・・・
そして新学期の朝
紗智は部屋で制服に着替えていた
鏡を見て一呼吸し
「・・・よしっ。」
そう呟いてカバンを手に取り部屋を出た
「行ってきます!」
紗智はリビングに居る母に
聞こえるように挨拶して玄関で靴を履き
ドアを開けたー・・・
ドアを開けると紗智はふと思った
いつもなら葉月が迎えに来てくれていた
「・・・・・。」
バタンッ!
紗智はドアを閉めて隣を見た
紗智の目線の先は隣に並ぶ実の家
いつもなら紗智が家を出ると
絶妙なタイミングで実も出てきた
朝練がない日はいつも三人で登校していた
けど今日は二人の姿はない・・・
信じたくないけどこれが現実だ
紗智は悲しくなった・・・
「落ち込んじゃダメだっ!」
紗智はそう言い自分の頬を両手で軽く叩いた
「今日、実と葉月と話すんだから。」
紗智は二人ともう一度、話すと決めていた
紗智は学校へと急いだ
一人で歩きと何だか余計に距離が遠い・・・
葉月と一緒ならすぐなのに
「・・・・・。」
葉月の事を思い出していた
やっぱり私には葉月が必要だと・・・
葉月の存在の大きさに改めて痛感する紗智だった
そして しばらくすると学校が見えてきた
紗智は少し緊張していた
実と葉月に会うのは数週間ぶりだったからだ
するとー・・・
「紗智。」
紗智の名前を呼び紗智の肩をポンと叩いてきた
「?!」
紗智が驚いて振り返るとー・・・
「おはようー!一人とか珍しいね!」
紗智のクラスメイトの女子だった
「おはよう。」
紗智は一瞬、葉月かと思ったが
そんなはずないよなっと思った
距離置きたいと言われたばかりだったからだ
「葉月は?」
「え?」
「いつも一緒に登校してんのに何かあった?」
「え?・・・あっ!今日は時間が合わなくて
一人なんだっ。」
「そうなのっ?
まぁーたまには一人で登校したくなるよね。
いくら仲良しでもさ。」
「うん・・・。」
紗智は葉月との関係がギグシャクしている事を
気付かれたくなかった・・・
でもすぐに気付かれてしまうんだろうなと
考えると少し不安だった 怖かった・・・
そして高校に着き下駄箱で靴から上履きに履き替え
二人は教室へと向かったー・・・
