その頃、紗智はー・・・
自分の部屋のベットで落ち込んでいた
「・・・・・・。」
この先、実と葉月と
どう接していいか分からないでいた
もうすぐ夏休みが終わる・・・
新学期どんな顔して
二人に会えばいいか分からなかった
するとー・・・
プルルッ・・・!
紗智の携帯が鳴った
誰かから電話が来た
「実?それとも葉月?!」
紗智は急いでテーブルに置いた
携帯を取って画面を見た
「え?・・・公衆電話・・・?」
紗智は公衆電話と出た画面表示を見て
少し戸惑った・・・
紗智は少し怖かったので出なかった
するとー・・・
「お留守番サービスセンターに接続します。
合図の音がしましたら三分以外に伝言をどうぞ。」
「もしもし・・・紗智?」
「え?!」
紗智は聞き覚えのある声に驚いた
「また後で掛ける。じゃあ・・・」
「待って!」
紗智は急いで電話に出た
「もしもし?!」
「出たー!良かったー!」
「洸・・・だよね?」
「うん、そうだよ。」
電話をかけてきたのは洸だった
「何で?!病院から掛けてるの?!」
「ああ。廊下にある公衆電話からね。
公衆電話とか初めて使ったよー。」
「そうなんだ!でも何で・・・?」
「俺さ本当は今まで
紗智に電話したかったんだけど
出来なかったんだよね・・・。」
「そうなの・・・?」
「うん。紗智の声聞いたら
会いたくなっちゃうからさ。」
「洸・・・。」
「今も声聞いたら会いたくなるけどね!」
「何で電話掛けてくれたの?」
「実はさ、実に言われたんだ。」
「実に?」
「あいつ、さっき病室に来たんだよ。
それで紗智と葉月の事、聞いたんだ。」
「そっか・・・。」
「紗智、実に幼馴染として戻りたいって
言ったんでしょ?」
「うん・・・。実に戻れないって言われた。」
「それさ、実の本心じゃないと思うよ。」
「え?」
「確かに思った事かもしれないけど・・・
本気で心から思ってたわけじゃないと思うんだ。
紗智が本気で好きだったから
つい、とっさに出た言葉かもしれないし。
あいつも紗智と幼馴染のままで居たいって
心のどこか思ってるはずだよ。
今はさ時間が必要なんだよ、二人には。」
「うん、そうだね・・・。」
「それに葉月が実を好きだった事を
紗智に言えなかったのは紗智や実を
傷付けたくなかったんじゃないかな?
葉月は実の気持ちを一番知ってたし。
それに紗智は親友だからね。
紗智や俺や実が言えなかった時と同じで
葉月も言えなかったんだと思う。
紗智なら分かるよね?」
「うん・・・。」
「実も葉月も自分の事より
相手を思って我慢して苦しんで
感情が一気に爆発したんだよ。
その時、思った感情が出ただけで
本心は、その時分かるわけじゃない。
葉月も今は時間が必要なんだよ。」
「・・・・・・。」
「紗智はさ、これからどーしたいの?」
「え?」
「二人と仲直りってわけじゃないけど。」
「・・・出来れば今までの関係で居たいよ。
実は私にとって、たった一人の幼馴染で
葉月は私にとって、たった一人の親友だから。
ちゃんと話したいっ!」
「・・・その気持ち二人にぶつけなよ。
二人なら紗智の気持ち分かってくれるよ。
だから頑張れ。応援してるから。」
「洸・・・。」
「でさ前にも言ったけど・・・
俺を頼って?いつでも話聞くから。
俺はどんな時でも紗智の味方だし
紗智の・・・。」
洸は言葉を詰まらせたー・・・
「え、何・・・?」
「だーかーらー!
紗智の・・・彼氏なんだからさっ!」
洸は少し照れた声で言った
「洸・・・ありがとう。」
紗智は洸の言葉に少し照れたが
嬉しそうな表情で笑った
「おうっ!」
洸が返事するとー紗智が
「洸・・・好き。」
「え?」
「だから!好きっ!」
紗智が恥ずかしそうに言うと
「俺も。好きだよ。」
洸も言った
「洸・・・。」
「じゃあーそろそろ切るなっ!」
「うん!ありがとう!
新学期、二人と話してみるよっ!」
「おう。頑張れよ。
また電話掛けるよ。」
「うん。またお見舞いに行くね!」
「分かった。じゃあな。」
「うん。じゃあね。」
二人は電話を切ったー・・・
二人は笑顔になった
洸のおかげで
今日初めて笑顔になった紗智
「・・・よしっ。」
紗智は洸の言葉を聞いて決めた
新学期ー・・・
実と葉月ともう一度、話そうと
ちゃんと話して二人に気持ちを伝えたい
ちゃんと二人と向き合いたい
紗智はそんな気持ちだった
その頃、実と葉月も
今日の事を思い出しては
紗智を傷付けてしまった事に後悔していた
新学期どんな顔をして会えばいいか
分からないでいた・・・
三人それぞれ複雑な気持ちでいた
そして新学期までの残りの夏休み
三人それぞれの日々を過ごしていた
バイトと受験勉強に励む葉月
医大を目指すと決めた実も
バスケを辞め受験勉強の毎日
そして紗智は
実と葉月と話し合って仲直りするまでは
洸に会いに行かないと決めていた・・・
また洸に甘えてしまうから
紗智もまた受験勉強に励む毎日
そして洸は三人が仲直りする事を願って
三人が来る日を待っていたー・・・
そして夏休みが終わる
ついに明日から新学期
季節は夏から秋へと変わっていくー・・・
四人の想いが明らかになった夏から
どんな秋を迎えるんだろう?
そして四人には更なる展開が待っていたー・・・
