clover*



紗智は、いきなりの展開に戸惑っていると

「紗智、俺と二人っきりになるの嫌?」

「えっ?そ、そんな事ないよ!」

「そっか。良かったー」

「……………。」

それから少し沈黙になり二人は勉強を続けた

教科書をめくる音、シャーペンで字を書く音だけが
静かに聞こえた

紗智は、ちらっと洸を見た

洸は真剣な顔で勉強をしていた

紗智は、すぐに目線を反らし勉強に集中した


するとー

「紗智。テスト終わったら、すぐに夏休みだね。」

洸が勉強しながら紗智に話しかけた

「?…うん、そうだね。」

「紗智は夏休みとか何か予定ある?」

「えっ…。私、部活、入ってないから特には…。」

紗智と葉月は部活をやっていない

言えば帰宅部であった

「そっか。俺は、ほとんど部活かなぁー?」

「だよね。洸も実も大変だねっ!」

「……………。」


洸は何も答えなかった

「洸?」

紗智が話しかけると


「あのさぁー、夏休み…会わない?」


洸は真剣な顔して紗智に言った


「えっ?」

紗智は思いがけない言葉に戸惑う