教室を出た葉月は
そのまま帰る事が出来ず中庭に居た
葉月は教室で紗智に言った事を
思い出しては後悔していた・・・
何であんな事言っちゃったんだろう?
また紗智を傷付けてしまった
そんな事を考えていた
「はぁー・・・。」
葉月はため息をついた
すると職員室から出た実が廊下を歩いていた
実が窓の外を見ると
中庭のベンチに座る葉月の姿を見つけた
葉月の様子が気になる実
「・・・・・。」
葉月はベンチでボーっとしたまま座っていた
するとー・・・
「葉月。」
「!」
葉月は聞き覚えのある声に反応した
葉月が振り向くと
実の姿があった
「実・・・!」
実は葉月に近づいてくる
「こんな所で何してんだよ。」
「べっ・・・別にっ!」
葉月はそう言うと立ち上がり帰ろうとすると
「待てよ。」
実は葉月の腕を掴み
「何かあったのか?」
葉月に聞いた
「離して。」
「ごめん。」
実は葉月の腕から手を離した
「・・・・・。」
葉月は黙ってしまった
そんな葉月に実は
「紗智は・・・?」
紗智の姿がない事に気付いた実が聞いた
「こんな時でも紗智なんだ。」
「え?」
「だよね。実にとって紗智が一番だよね。」
葉月は強い口調で言った
「お前、何言ってんだよ・・・。
お前らしくねーじゃん。」
葉月の言葉に少し驚く実
「私らしいって何?
これが私なのっ!」
「葉月・・・。」
「私、紗智に言ったの。
実が好きだって。」
「え?」
「実の告白したことも言った。」
「そっか・・・。」
「迷惑だった?紗智に知られて。」
「んな事、言ってねぇーだろっ!」
「私さ紗智と実とは
距離置きたいって言ったの。」
「距離?」
「実には分からないと思うけど
私ね今の気持ちのままで
紗智と一緒に居る自信がないの。
余計に紗智を傷付ける事になると思うから。」
「葉月・・・。」
「私さ紗智にずっと嫉妬してたの。
紗智は洸と実に想われてて
洸とは両想いになって
実には告白されて・・・羨ましいって。」
「・・・・・。」
「こんな風に思う自分が嫌で惨めでになる。
だから、そんな自分のままで
今は紗智と居たくないし居られない。」
「・・・・・・。」
「だからもう、ほっといて。
これは私と紗智の問題だから。
私めっちゃ最低な女だから!
紗智は何も悪くないのに勝手に嫉妬して
突き放して実にも八つ当たりしてる。
私は、そーいう女なのっ!」
「ちげーよっ!」
「!」
「お前は最低なんかじゃねーよ。
だってお前こんな時でも紗智を心配してる。
お前だって傷ついて辛いのに
紗智を傷付けたって後悔してる。
だから、ここで後悔してたんじゃねぇーのかよ?」
「・・・・・。」
「俺は紗智だけじゃなくて
お前の事だって心配してんだよっ!
俺は紗智だけじゃなく
お前の事も見てきたから分かんだよ。」
「・・・・・。」
「お前はいつだって
紗智の事を考えていて
紗智を大事に思ってんの俺は知ってんだよ。」
「・・・・・。」
「葉月はスゲー良い奴だよ。
だから最低な女なんかじゃねーよ。
そんな事、俺も紗智も分かってる。」
「だったら何で好きになってくれないの?」
「え?」
「好きでもないくせに慰めたりしないで!
優しくしないでよっ!
余計に自分が惨めになる・・・!」
「葉月・・・。」
「紗智も・・・実もずるいよっ!」
葉月はそう言うと走り去ってしまった
「おいっ!葉月!」
実は葉月を追いかけようとしたが
葉月を追いかけても
更に葉月に拒否されると思いやめた
今は葉月を一人にさせてやるしかないと思った
どうしていいか分からない実は
ふと洸の顔が頭に浮かんだー・・・
「洸に話さねぇーとな。」
紗智に告白したら洸に話す約束を
思い出していたー・・・
