それから二日後ー・・・
登校日
紗智は久しぶりに着る制服が
何だか懐かしい気がした
毎年、登校日があって
その度に久しぶりに着る制服を懐かしんでた
一年生、二年生の時は
登校日がめんどくさいと思っていた
でも二時間ぐらいで終わってすぐに
実と葉月とどこかへ遊びに行った
でも今年は出来ないんだろうな
受験生だし・・・
それに二人に話したい事があった
それは洸との事
「・・・よしっ。」
鏡を見ながら紗智が呟いた
「二人と話そう。」
そんな気持ちを胸に家を出たー・・・
いうもなら葉月と一緒に学校に行くのに
今日は一人だ
昨日の夜、葉月に電話したら
出てくれたけど何だか様子がおかしくて
何だか元気がなかった・・・
「葉月、何かあった?」
「え?何もないよ。
それより明日は一人で行くよ。」
「え、何で?!」
「ごめん。あっ、でも・・・
明日さ紗智に話したい事があるんだ。
だから帰りは一緒に帰ろう?」
「うん、いいよ。」
「ありがとう・・・。
じゃあ明日、学校でね。」
「分かった。」
電話を切り葉月の話が何か気になる紗智
でも、そこまで深く考えなかった・・・
「・・・・・。」
紗智がしばらく歩いているとー・・・
「あれ?あの後ろ姿って葉月?」
紗智の歩く少し先には
一人歩く葉月の後ろ姿だった
紗智は走り葉月に駆け寄った
「葉月っ!」
紗智は葉月に声をかけた
葉月は紗智の声に気付き振り返った
「紗智・・・。」
「おはよう・・・!」
紗智は少し息を切らせながら挨拶した
「おはよう・・・。」
「何で今日、
一緒に登校してくれなかったの?」
「ごめん・・・。」
「まぁー良いけど。行こう?」
「うん・・・。」
紗智と葉月は学校へと歩いた
しばらく歩くと学校の門が見えてきた
そして二人が
下駄箱で靴を脱いでいると
「おはよう。」
二人が靴を持ち顔を上げると・・・
「実・・・。」
実の姿があった
「おはよう。」
「おはよう。」
紗智と葉月は気まずそうな表情で言った
「・・・・・。」
二人の様子に実も気まずそう
するとー・・・
「四宮ー!おはよー!」
実の友達が声をかけてきた
「おう。おはよう。」
実は友達と教室へと向かった
実の後ろ姿を見る紗智と葉月
すると紗智が葉月に
「ねぇ、葉月。」
「!なっ・・・何?」
「何か元気ないけど、どうしたの?」
「元気だよ!
ほら久しぶりの学校じゃん?
朝も早いし、ちょっと眠くてさ。
それより紗智!早く教室行こう?」
葉月はいつもみたいなテンションで
紗智に接してる様子だが
紗智は葉月の様子が変だと思った
そして教室に入って
しばらく他の生徒とも話していると
キンコーンカーンコーン・・・
チャイムが鳴って席に着いた
先生が来るのを待った
紗智はチラッと実と葉月を見た
実は前の席に座る男子と
楽しそうに話している
見た感じだといつもの実だ
そして葉月も隣の女子と話している
葉月も見た感じだといつも通りだ
けど実と葉月は一度も話さない
いつもならふざけ合ってるのに・・・
たまたま今日だけ?
それか私が変に意識してるから
二人の様子が変に見えるの?
そんな事を考えていると・・・
ガラッ!
教室のドアが開いた
先生が中へ入ってきて言った
「みんな久しぶりだな。
じゃあー校長からの挨拶があるから
体育館へ移動するぞ。」
先生の言葉に生徒たちは教室を出た
「葉月。」
紗智は体育館へ移動する時
葉月に話しかけた
「何?」
「昨日、電話で言ってた事なんだけど。」
「・・・・・。」
「どんな話?」
「今は出来ないよ。後でするから。」
「うん、分かった。」
体育館に着き
全生徒が集まり校長の話が始まった
紗智は校長の話が耳に入らなかった
葉月の話が気になるし
実とどう話そうか悩んでいた・・・
そして気付けば校長の話が終わり
教室に戻った
そして先生が少し話した
「じゃあー今日はこれで終わり。
新学期に会えるの楽しみにしてるからなっ!
お前ら受験生なんだから勉強するように。
以上!」
先生が言うと生徒達が一斉に立ち礼をした
そして生徒達が帰る準備をしていると
「あっ・・・椎名、四宮ー!」
先生が実と葉月を呼んだ
「はいっ!」
「はい。」
実と葉月が返事した
「椎名、お前が欲しがってた
志望校の資料があるから
俺と職員室に来い。」
「はい!」
葉月は返事をすると
「紗智ごめん。ちょっと待ってて?」
紗智に言った
「いいよ、待ってる。」
「ありがとう。」
二人の様子を見る実
そんな実に先生が近づき声をかけた
「お前、進路決まったか?」
「え?あー・・・はい。」
「じゃあーここで待ってろ。
椎名に資料渡したら聞くから。
椎名が戻ってきたら職員室へ来い。」
「はい・・・。」
先生は実の肩をポンッと叩いて
「椎名、行くぞ!」
「はい。」
教室を出た先生の後を追う葉月
「・・・・・。」
葉月はチラッと紗智と実を見て教室を出た
教室ではいつの間にか他の生徒はおらず
紗智と実の二人っきりになったー・・・
