実とは小さい時から一緒だった
「幼馴染」という存在
私が辛い時や苦しい時
いつも側に居てくれた
いつも私を守ってくれた
洸と連絡が取れなくなった時も
実は私の側に居てくれて
励ましてくれた
実が居たから今の私が居る
それぐらい私にとって
実の存在は大きかったー・・・
でも実に対して
幼馴染以上の感情はなかった
私は今まで実を一人の男として
意識した事がなかった
私は小さい頃から男の子が少し苦手で
でも実だけは平気だった・・・
それは実を男としてじゃなくて
まるで兄弟のように育ってきたから
お兄ちゃんみたいな
そんな存在に近かったのかもしれない
そんな時、実から告白された
私は混乱してしまい
どうしていいか分からなかった
けど私は洸が好きで
洸に気持ちを伝えたくて
私はそれしか考えてなくて
ごめんと一言、伝えて
その場から離れてしまった・・・
私は実を傷付けてしまったんだ
そして私は知らなかった・・・
私が洸に会いに向かってる時に
葉月が実に告白していたなんて
葉月は中学の時から仲が良くて
実も含め三人でよく一緒に居た
葉月はいつも私の隣に居てくれて
どんな時でも私の味方で居てくれた
私にとって葉月は「親友」と言える存在
葉月もそう思ってくれてるかな?
葉月はいつから
実が好きだったんだろうか?
中学の時から好きだったのかな?
私は知らないうちに
葉月の事を傷付けてきたんだろうか?
そう思うと胸が苦しかった・・・
葉月の気持ちを知る事になったのは
あの日だ・・・
あの日、私達の関係が
更に大きく変わってしまったんだ・・・
13*幼馴染と親友
