clover*


「わっ・・・凄い・・・。」

会場の中を入ると

広々とした会場の中心にバスケコートと

それを囲む観客席

そして選手たちを応援に来た
家族や友人などで人がいっぱいだ

紗智と葉月が
会場の雰囲気に圧倒されているとー・・・

「お前ら何ボーっとしてんだよ?」

誰かが話しかけてきた

「?!」

紗智と葉月が振り返ると・・・

「実!」

実の姿だった

「実、ここで何してんの?」

葉月が聞くと

「さっきまで控室でミーティングしてて
会場に来たら、お前らの姿が見えたからよ。」

「何か凄いね。会場の雰囲気に圧倒されるね!」

紗智が実に言うと

「こんなの普通だよ。
試合が始まると、もっとスゲーよ。
お前らも見てれば分かるよ。」

「実、緊張してる?」

葉月が聞くと

「ああ、少しな。」

実はいつも強気なのに
今日は何だか素直な反応を見せた

そんな実に驚く紗智と葉月

「実、素直じゃん。」

葉月が言うと

「さすがに緊張するわ。
だって最後の大会だからな。
ぜってー優勝するって決めてんだからよ。」

「実・・・頑張って。応援してるから。」

紗智が実に声をかけた

「そうだよ!絶対、優勝してよね!」

葉月も実に言った

「おう!ありがとな!
ぜってー勝つ!」

実は、そう言うと笑った

実の笑顔を見て安心する紗智と葉月

「じゃあー俺そろそろ行くわ。
もうすぐ開会式が始まるし。
お前ら、ちゃんと応援しろよ?」

「うん!」

「分かってるって!」

「・・・じゃあなっ!」

実は、そう言うと戻って行った

「じゃあー席に座ろうか?」

「そうだねっ!」

紗智と葉月は席に座る事に・・・

するとー・・・

「あっ、選手たちが集まって来た。」

葉月が言った

紗智がコートの方へ見ると

選手達が開会式に向けて集まって来たのだ

選手の中に実の姿が・・・

実は他の選手と楽しそうに話している

だけどどこか表情が硬い気がした

それは緊張しているせいだろうか?



そして、ついに大会の開会式が始まった

さっきまでの雰囲気とは違い

会場の静けさで緊張感が漂う・・・

見てる紗智と葉月も緊張していた

それぐらい会場の空気が
緊張感で張りつめていたー・・・

そして開会式が終わり
いよいよ試合が始まる

全10校でトーナメント形式で
戦う事となり

中には洸の高校のバスケ部チームもいる

互いに勝ち進めれば試合する事になる

「実達は、いつ試合なの?」

葉月が言うと

「トーナメント表を見ると・・・
これから二つのコートに2校ずつが
試合するから実は、その次だね。」

紗智がトーナメント表を見ながら言った

すると葉月が表を覗き込み

「あっ。洸の高校も次だね!」

「ほんとだ。」

二人はコートを見ると

これから試合が始まる4校のチームが
試合の準備をしてる中

実達が次の試合まで控室に戻る姿を見つけた

紗智と葉月は、そんな実の後ろ姿に

エールを送っていたー・・・