♪~

実の携帯が鳴った。実が出るとー

「もしもし。洸?」

電話の相手は洸だったー

「!」

紗智は、洸って名前を聞いてドキッとしたー

そんな紗智の隣で葉月がニヤリと笑った

「今、テスト期間中で部活ないんだよ。
んで今、テスト勉強してたんだけどー、えっ?
あー、俺は別に良いけど…分かった。」



実が、そう言うと電話を切って


紗智、葉月にこう、聞いてきた


「洸の学校も今、テスト期間中で部活休みらしくて
洸も今、テスト勉強してるらしいんだ。
で、良かったら一緒に勉強しないか?だって。」

「えっ!」

紗智は、急な展開に驚きと
ちょっと嬉しそうな表情で反応したー

そんな紗智の姿に葉月は

「今からじゃ、もう遅いから今度の休みに
実の家かなんかで、みんなで勉強しない?♪」

「俺の家で?」

「今度の休みに?」

「そう!洸、頭良いんだよね?
だったら分からない所とか教えてほしいし、
逆に私達が教えたり出来るじゃん!」

「確かに。俺、英語、教えてもらいたいなー。」

実が、そう言うと

「でしょ?紗智も教えてもらいたくない?」

葉月は紗智にニヤニヤしながら聞いてきたー

「えっ…私は別に…。」

紗智は恥ずかしそうに言った

「えー!何で?」

葉月は残念そうに言った

「…確か、洸は国語が苦手だったな。文法とか。」

実が、ボソッと呟いた

「まじ?紗智、国語得意じゃーん♪
洸に教えてあげなよ!」

「で…でもっ。」

「とにかく会おうぜ?久しぶりなんだからさ。
洸も会いたがってたし。なっ?」

実が優しく、そう言うと紗智はー

「…うん。」


紗智は本当は洸に会いたかったー

実、葉月は、そんな紗智の気持ちを
察していたのだろうか?


「よし!じゃあー決まりだな。
洸には俺から伝えるから
今度の休みに俺の家で勉強会だな!」

「うん!」


こうして今度の休みに実の家で
勉強する事が決まったー


紗智は洸に久しぶりに会える事に嬉しい気持ちと

緊張感で何とも言えない気持ちでいっぱいだったー