洸と出会って2ヶ月ー。
気付けば季節は春から夏に変わり始めていたー。
紗智達は、あれから連絡を取り合ってるが
なかなか会えずにいた
紗智、実、葉月は公立の共学に通っていて
洸は隣町にある男子高校に通ってるー。
洸が通ってる高校は
偏差値が県内トップ、スポーツで有名な高校ー。
洸はバスケ部で実とは春の大会で
試合をし知り合ったみたいだ
実は洸の通ってる高校に
通いたかったみたいだが
なぜか今、通ってる高校に志望していたー。
紗智は、その理由を実には聞けなかった
実は小学生の時からバスケが大好きで
将来の夢はバスケの選手になるって話してたけど
今は、どう思っているんだろう?と
気にはなっていたが聞けないでいたー
「ねぇ、実は何で洸と仲良くなったの?」
放課後の教室に紗智、実、葉月が
一週間後のテストに向けて勉強していると、
葉月が急に実に聞いたー。
「んー?何でって…。」
実は苦手な英語の教科書を見ながら答えた
「……………。」
紗智も聞きたそうにチラッと実を見た
紗智、葉月の興味津々な顔に
実はハァーとため息をして話し始めた
「…洸とは春の大会で試合したんだけど、
試合中って真剣勝負だから、お互い点を取る為に
物凄い勢いで体がぶつかったりするんだけど…
俺がボール持ってる時、相手が物凄い勢いで
ぶつかってきて足に引っ掛かって
カッコ悪いんだけど、コケちゃってさ…。
そしたら足、ひねったみたいで立てなくてさ。」
「うわーまじ?痛そー。
ぶつかった奴、謝んなかったの?最低じゃん!」
葉月が興奮した様子で怒っていると
「だろー?俺も、すげー腹立ってさー。
けど、あいつが…洸が来てくれたんだよ。」
実はフッと笑って話した
「洸?」
“大丈夫?”
「そう言って洸が手を差し伸べてくれたんだよ。」
「えーっ!洸、めっちゃいい奴じゃん♪」
葉月が興奮して言うと
「俺も、すげー嬉しくて、その手を掴んだ時、
何か、こいつと仲良くなりたいって思ってさ。
試合の後に、あいつに話しかけたんだよ。
そしたら、あいつ、すげー良い顔してくれてさ。」
実は思い出しながら嬉しそうに語ったー。
「へぇー実、女だったら惚れたね!笑」
「ああ!女だったら惚れたなっ!笑」
葉月と実は、そう言いながら騒いでいた
「……………。」
紗智は実の話を聞いて
洸を、もっと知りたいって強く、そう思ったー。
