その頃、洸と実はー・・・
洸は病室で紗智達を待っていた
すると・・・
ガラッ!
病室のドアを開く音がした
洸がドアの方を見ると
「あれっ?実?!」
「おう。」
実が病室に入って来た
「どうしたんだよ?」
洸が実に聞いた
「優太を連れてきた。」
実が答えると
洸が実におんぶされてる男の子を見た
「優太、寝てんのか?」
「ああ。遊んで疲れたみたいだな。」
実はベットに男の子を寝かせた
すると洸は
「紗智と葉月は?」
紗智達の事を聞いた
「先に帰った。」
「そっか・・・。」
少し寂しそうな表情の洸に
「紗智が洸に、また来るって言ってた。」
実は紗智の言葉を伝えた
すると洸は
「そう。」
寂しそうな表情が一瞬で笑顔になった
そんな洸に実は
「・・・じゃあ俺も帰るわ。」
そう言って病室を出ようとしたが
「実、何か話があって来たんだろ?」
洸に見抜かれていた・・・
「・・・・・。」
「せっかく来てくれたんだから話そうぜ?」
実は洸の言葉に帰るのをやめ
洸のベットに近づき・・・
「こんな事、お前に言うべきかどうか
俺にも分かんねーけど・・・。」
「聞くよ。何でも。」
「俺さ。小さい頃から親父に
医者になれって言われてきたんだ。
俺も医者になるんだろうなって
心のどこかで、ずっと思ってたんだ。
俺は親父を尊敬してたし憧れてた。
俺も親父みたいな医者になりたいって。」
「だから勉強も頑張った。
けど心の中ではプレッシャーと言うか
医者になりたくないって思うようになった。
そんな時バスケに出会ったんだ。」
「バスケをしてる時はスゲー楽しくて
何もかも忘れられた。
俺はバスケが好きになり夢中になった。
いつしかバスケの選手になりたいって思った。」
「けど正直、今はどうしていいか分からない。
俺は何がしたいのか分かんねぇ。
けど一つ分かるのは俺にとって
バスケは大切なものだから。」
「だから決めたんだ。
今度、最後の大会があるんだ。
その試合で自分の道を
はっきりさせたいと思ってる。」
実は最後の夏の大会で
試合の結果次第で自分の道を
はっきりさせる事にした
それはバスケを続けるのか諦めるのか・・・
そして医者を目指すのか目指さないのか・・・
それは実にとって大きな決断をする
大事な日となり大事な試合ともなる
そんな実の話を聞いた洸はー・・・
「実が決めた事は何でも俺は応援するよ。
お前が、どんな道を選んでも。
俺はただお前には後悔してほしくない。
だから後悔しないように頑張れ。
試合も勝ってほしいと思ってる。」
実を応援するー・・・
洸は実を励ますように言った
そんな洸に実は
「ありがとな。試合は必ず勝つよ。」
勝利を洸に誓った
「ああ。頑張れ!」
洸は笑顔で言った・・・
そんな洸の表情を見た実は
「洸。それと、もう一つ。
お前に話したい事がある。」
洸に言った
「何?」
洸は実に聞いた
すると実はー・・・
「俺、大会が終わったらー・・・
紗智に告白する。」
「・・・・・!」
実の言葉に洸の表情が変わった
洸は実の顔を見ると
実は真剣な表情で真っ直ぐ洸を見た
そんな実の表情に
洸は実が本気だと分かった・・・
「・・・・・。」
そして言葉が出なかったー・・・
